【理論と実践】ネガティブな発言の真なる問題と組織としてありたい姿とは?

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令和7年3月8日 医療・介護経営の理論と実践 2491号

■ネガティブな発言の真なる問題と組織としてありたい姿とは?

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

先日、研修でケーススタディがありました。

とある医療機関で、常に職場に関する不満を口にするAさんの存在が
周囲のスタッフに影響を与えています。
特にBさんはAさんのネガティブな発言にイライラを感じ、
仕事への集中力が低下しているという状況です。

この問題と、その対応についてグループワークを行いました。

■問題の本質を探ってみよう

いろいろな意見が出ました。
このケースの問題点は多角的に考える必要がありそうです。

Aさんの不満の根源はどこにあるのでしょうか。
職場環境、人間関係、上司との関係性、業務量、
あるいは承認欲求からくるものなのか、見定めなければなりません。

Aさんは「より良い職場にしたい」
という建設的な意図を持っているかもしれません。
しかし、その表現方法が適切でない可能性があります。

組織として不満や提案を正式に聞く場が設けられていないことも
問題かもしれません。

この問題となっている状況が
「問題として捉えられていない」こともまた問題です。

なぜこのような状況が発生したのか、
根本原因を探ることが解決への第一歩となりそうです。

■リーダーとしての対応策

もし私がこの医療機関のリーダーの立場にあるなら、
どのようなアプローチを取るでしょうか。

いろいろな意見がでて、大変参考になりました。

1)個別面談の実施

まずAさんと個別に話し合い、不満の理由を丁寧に聞き取ります。
単なる愚痴なのか、改善を望んでの発言なのかを見極めることが重要です。

2)両者の意見を尊重

AさんとBさん双方の話を公平に聞き、それぞれの視点を理解します。

3)コミュニケーション方法の改善

建設的な意見交換の場を設け、チーム全体で話し合うか、
個別に話し合うか、状況に応じた対応を検討します。

4)個性を考慮した対応

それぞれのスタッフの性格や特性を踏まえた上で、
最適なコミュニケーション方法を模索します。

5)ポジティブな組織文化の構築

感謝の言葉を日常的に交わす文化を育み、
ポジティブな職場環境づくりを意識します。

■まとめ:職場環境改善へのステップ

このようなケースはどの職場でも起こりうる問題ですし、
とても良いケーススタディでした。

重要なのは、問題を表面的に捉えるのではなく、
根本原因を理解し、建設的な対話を通じて解決策を見出すことですよね。

リーダーには、異なる意見や個性を持つスタッフ間の橋渡し役として、
チーム全体の調和を保ちながら、一人ひとりが持つ潜在能力を
最大限に発揮できる環境づくりが求められます。

こうした事例をもとにした勉強会や研修を定期的に行うことで、
スタッフ全員が職場の問題に対する意識を高め、
より良い組織文化の構築に参加することができる、と感じますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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