【理論と実践】フラット組織が医療を変える
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令和7年2月24日 医療・介護経営の理論と実践 2479号
■フラット組織が医療を変える
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
先日、とある病院の経営改革についての講演会に参加してきました。
その内容をシェアしたいと思います!
■「大企業病」と戦う
「大企業病にはなりたくない」
多くの組織が成長するにつれて直面する問題ですね。
トップは全体が見えなくなる
中間管理職は板挟みでオーバーフロー状態
現場スタッフは「言っても変わらない」と諦めムード
そして静かに広がるハラスメントの影
など、そんな状況を打破するために、「フラット組織」への移行を進めた、
ということです。
■フラット組織のメリット、意外すぎる実例
「10万円以内なら、稟議なしでその場で発注できる!」
普通の病院では考えられない権限委譲です。
さらに、驚きの実例として、院長・理事長が共に不在の時に、
他県からの患者百数名の受け入れを現場判断だけで実施したというエピソードも紹介されました。
従来の階層型組織ではありえない対応力です。
■権限移譲がもたらす人材育成革命
部署別の権限譲渡や予算の自由化だけでなく、
出張・学会・資格取得も所属長の判断で法人負担が可能になっているそうです。
多職種の促進や現場発想のプロジェクト支援制度など、
挑戦を奨励する文化が根付いているようです。
■デメリットにも正直に向き合う姿勢
もちろん、フラット組織には課題もあります。
・責任の所在が曖昧になりがち
・キャリアパスが見えにくい
・リーダーシップを発揮したい人の不満
・一部の意思決定のコミュニケーションコスト増大
講演ではこうした課題への対策も紹介されました。
少人数プロジェクトから始める工夫や、
経営陣との定期的なディスカッションの場(1部署15〜30分)の設定など、
現実的なアプローチが印象的でした。
■感想:中小だからこそできる改革
この講演を聞いて、「規模が小さいことは決してデメリットではない」と強く感じました。
むしろ、中小病院だからこそできる思い切った権限移譲や、
地域特性に合わせた独自サービスの開発が可能、です!
何より印象的だったのは、形式的な改革ではなく、
実践重視の人材育成と挑戦を奨励する文化づくりが根底にあること。
これは医療業界に限らず、あらゆる組織にとって学ぶべき点です。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士(登録申請中)、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。