【理論と実践】レセプトと検査の実施・医療の質(医療事務)
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令和7年9月24日 医療・介護経営の理論と実践 2690号
■レセプトと検査の実施・医療の質
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おはようございます。中神です。
今回は、実際のレセプト作成における具体的な点数算定のうち、
特掲診療料の「検査」について見てみましょう。
検体検査と生体検査、この言葉だけは押さえておきましょう。
■検体検査とは
検体検査には、尿や便、血液、生化学、免疫、微生物など、いろいろな検査があります。
検査そのものの点数に加え、判断料や、
その検体を採取するための採取料が設定されている点数が多くあります。
検査結果も判断しなければ、ただの数値です。
採血の判断料は、医師がその検査結果を見て判断し、
今後の治療内容を決める、という技術を評価されています。
また、検査の体制を評価する「検体検査管理加算」というものもあります。
■生体検査とは
エコーなどの超音波検査、内視鏡検査、
さらに診療科特有の耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、その他、いろいろな検査があります。
スタッフの直接的な技術料と言えるでしょう。
心電図、
臨床検査技師が行うエコー、
視能訓練士が行う眼科の検査、
耳鼻咽喉科の聴力の検査、
医師や看護師で行う内視鏡検査など、です。
しかるべき国家資格があって、行われる検査です。
■医療の質、経営の質
病院の持つ機能、標榜する診療科によって行われる検査の中身や件数は変わります。
検査は、その医療機関の医療密度を表していると感じています。
検査収益や件数が少ない場合、単純に経営面でマイナス評価するのではなく、
「本来行うべき検査が適切に実施できているだろうか」
という医療の質の観点から捉えることが重要です。
適切な検査の実施は、患者の状態を正確に把握し、
効果的な治療につなげるための基本となります。
治療を行うために、まず患者がどんな状態かを確認する。
治療の結果、検査結果がどう変わったかを診断し、
必要であれば追加の治療を施すというのが基本的な流れでしょう。
適正な検査の実施率について、定期的に振り返ってみたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。