【理論と実践】レセプトの診療区分「入院、栄養・生活」について(医療事務)
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令和7年9月27日 医療・介護経営の理論と実践 2693号
■レセプトの診療区分「入院、栄養・生活」について(医療事務)
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おはようございます。中神です。
今回は、実際のレセプト作成における具体的な点数算定のうち、
特掲診療料の「90 入院、97 食事・生活」について見てみましょう。
■入院料とは
一般病棟、療養病棟、結核病棟、精神病等、特定機能病院など、
機能によって、種類が分かれています。
大きく、入院料と種々の加算に分かれます。
急性期病棟であれば、基本入院料に分類され、
地域包括ケア病棟は、特定入院料に分類されます。
入院料は、病院にとって生命線といって良いでしょう。
収益でも基礎の部分(病院であれば大部分を占めます)ですね。
点数の中でも、どの区分を算定できるか、どの加算を算定できるかで、
収益に与える影響は非常に大きいです。
単純に言うと、「1日あたりいくら、という基本の単価」に、
「入院日数」を掛けて報酬を計算しますから、その基本の額が大きけれ大きいほど、
収益は高くなります。
■施設基準
施設基準も複雑で、管理がとても重要です。
看護師の配置や重症度・看護必要度などを中心に設定されていますので、
その体制を整備することは、医療の質、経営の質の両面の向上につながりますし、
自院の目指す機能、収益面の両方を加味して、より診療報酬の点数が高い項目を
算定することは極めて重要です。
そして、一度、届け出をして終わりではありませんので、
スタッフ不足が起きていないか、など、定期的にチェックを行い、
健全な運営を行う必要があります。
疎かにして、不適切な請求をしてしまうと、あとで大きな返還金が生じることもあります。
■食事・生活
入院生活において、食事は重要です。
栄養も医療の一つであり、
患者さんは、健康な人と違うため、栄養面含め、様々な配慮が必要です。
入院時食事療養費という基本の収入以外に、
特別食加算など、特定の疾患の患者に対して、算定する加算もあります。
食材費の高騰に伴い、給食業界も厳しくなっています。
基本かつ重要な部分をいかに整備し、
持続可能な状態にしていくのか、課題に向き合っていく必要があります。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。