【理論と実践】事務職員だからこそデータ活用で活躍できる(後半)

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令和7年8月12日 医療・介護経営の理論と実践 2647号

■事務職員だからこそデータ活用で活躍できる(後半)

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おはようございます。中神です。

前回に続き、先日参加したセミナーでの学びをシェアします。
前編では、なぜ病院事務職員にとってデータ活用が重要かを確認しました。
後編では、実際のデータ分析の進め方と注意点について詳しく見ていきましょう。

■(1)信頼できるデータセットを準備する

データは主に以下の方法で収集できます。

システムからの抽出:電子カルテや部門システムに蓄積されたデータ
オープンデータの活用:公開されている統計データや業界データ
手作業での蓄積:各部門で日々記録しているデータ

私自身、病院の業務で、以上のデータをフル活用しています。

■データ準備の落とし穴と対策

データ準備で最も注意すべきは、データでの統一性です。
同項目なのに表記がバラバラでは、正確な集計ができません。
例えば、半角・全角、スペースがある・ない、
などは全く別データとして認識してしまいます。

対策のポイントとして、
マスタや入力ルールをしっかり管理することや、
入力規則を整備すること、
データの一次的利用目的を理解してもらう、
といったことがありますね。

■(2)「分析」の本質は「分けて比べる」こと

EXCELでできることで十分です。

具体的な分析例として、以下が紹介されていました。

・DPC期間Ⅱ以内退院ができていない診療科はどこか?
・医師一人当たりの稼働額が多い診療科はどこか?
・外来のどこで患者の待ち時間が発生しているか?
・入院につながる紹介が多いのはどのクリニックか?
・再診料と処方箋料だけの外来患者の割合は?

■データ分析のコツ

とにかくデータを触って遊んでみること。
仕事なのに、遊んでいいのか。

いいんです。
これが最も重要です。
データに慣れ親しむことで、様々な気づきや発見が生まれます。

■(3)結果の効果的な説明

せっかく良い分析結果が出ても、説明でつまずいては、片手落ちです。
分析結果を示すだけでなく、それが何を意味し、
どんなアクションにつながるか、課題解決につながる説明を心がけることが求められます。

なにより、1番のポイントは、関係者全体で情報を共有すること。

なぜでしょうか。

病院の課題解決には多くの人の協力が必要だからです。

■おわりに

病院の事務職員は、貴重なデータを扱う専門家です。
そのデータを適切に活用することで、病院の課題解決に大きく貢献し、
自信を持ってチーム医療に参加できるようになりますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/  (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/  (紹介)

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◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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