【理論と実践】介護福祉機関の出現と発展(介護福祉経営士テキスト参照)

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令和6年7月23日 医療・介護経営の理論と実践 2263号

■介護福祉機関の出現と発展(介護福祉経営士テキスト参照)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走された医療機関が多いことでしょう。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じています。
令和8年の改定に向けて、引き続き、森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要がありますね。

【理由・参考書】

医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。

介護福祉経営士テキスト基礎編1ー2
「介護福祉経営史」が参考書です。

( テキストは以下からどうぞ。
https://jmpshop.jp/products/detail/848
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )

学習目標として、介護福祉経営士2級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは知識や体系を網羅的に学べることです。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
詳細や正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

介護を支える様々な制度、組織があります。
今回は、「介護福祉機関の出現と発展」について確認していきましょう。

1、憲法と社会保障制度

日本国憲法第25条には、
「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と記されています。
これは、社会保障制度の根幹をなす考え方であり、
行政機関が介護サービスを提供する法的根拠となっています。

2、国と都道府県、市町村の役割

以前は、介護サービスを受けるには「措置制度」と呼ばれる行政の決定が必要でした。
しかし、介護保険制度の導入により、利用者自身がサービスを選択できる「契約制度」へと移行しました。
国(厚生労働省)は、介護保険制度全体の運用や整備、監督を行います。
要介護認定の基準や保険給付の内容、介護報酬などを決定します。
都道府県は、県全体の介護サービスの調整や基盤整備、市町村への助言や財政支援を行います。
市町村は、介護保険制度の運営の中心を担います。
住民からの相談対応、要介護認定の申請受付、サービス事業者の指定、利用者負担の徴収など、
幅広い業務を担っています。

3、社会福祉法人

社会福祉法人は、民間でありながら非営利で、地域福祉に貢献することを目的とした法人です。
社会福祉法人は、主に以下の2種類の事業を行います。
第一種社会福祉事業は、
介護老人福祉施設など、利用者が施設に入所してサービスを受ける事業です。
第二種社会福祉事業は、
在宅介護やデイサービスなど、利用者が自宅や施設に通いながらサービスを受ける事業です。

4、民間企業

介護保険制度の導入により、民間企業も介護サービスに参入できるようになりました。
人員や設備などの基準を満たせば、行政から指定を受けてサービスを提供することができます。

5、介護人材

介護保険制度以前は、「寮母」や「家庭奉仕員」が主な介護人材でした。
その後、「ホームヘルパー」が登場し、
現在では「介護福祉士」や「介護支援専門員」といった専門職が活躍しています。

介護福祉士は、専門的な知識と技術を持ち、
利用者の心身の状況に合わせて介護サービスを提供します。
介護支援専門員は、利用者や家族からの相談に応じ、
適切なサービス計画を作成し、サービス事業者との連携を図ります。

6、まとめ

このように、介護サービスを支える行政機関は、国から市町村まで、それぞれの役割を担っています。
これらの組織が連携することで、誰もが安心して暮らせる社会を目指しています。
介護は、高齢化が進む日本社会にとって、ますます重要なテーマです。
介護の知識を深め、医療と介護が連携を強化していくことで、
より質の高い医療・介護サービスを提供できるようになるでしょう。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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