【理論と実践】他社から学ぶ予実管理の精度向上術
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令和7年9月30日 医療・介護経営の理論と実践 2696号
■他社から学ぶ予実管理の精度向上術
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おはようございます。中神です。
予実管理について、他社の話を聞く機会がありました。
自分のところの見せ方に不足している部分があり、参考になります。
やはり、外部の知見を求め、取り入れることは、重要と感じます。
ということで、今回は、気づきを3つ紹介します。
■着地見込みの提示の仕方
まず1つ目です。
進行期で、仮に9月までの数字が出ている場合に、
予算に対し、差異がプラスだったとします。
仮に、累積で、3000万円のプラスです。
目標利益が2億円だとします。
この場合、最終着地見込みは、いくらでしょうか。
2億3000万円!
ではなく、
このプラス差異の傾向が続くのであれば、むしろ、
2億6000万円!
になるかも、となります。
4月から9月までで、3000万円のズレ、ということで、
3000万円を6ヶ月で割ると、月あたり500万円のズレです。
下半期、同じ傾向が続けば、3000万円のプラス差異、という単純計算です。
これは逆も然りで、マイナス3000万円の差異であれば、
その傾向が下半期も続くとすれば、
1億4000万円という見込みになります。
年度最終の着地見込みを提示してこそ、
予実管理、と言えるでしょう。
■変化の反映
2つ目です。
思ったより、人件費が高くなっている、となれば、
これは固定費ですので、そのままにしておくと、ひたすらズレていきます。
明らかな変化は、予算の見直しということで、四半期ごとなど、
固定費であれば、直近月の数字をいれたり、できますし、
変動費であれば、変動費率などを触ってみるのも一つです。
何にせよ、期中での変更を反映していくことが重要です。
■異常値の可視化
最後です。
予算に対して、どの事業所、診療科の結果(予算と実績の差異)が
凸凹しているのか、を一覧にできると良いと思います。
いわゆる異常値の検出です。
ずれが大きさを一目瞭然と見ることができる、
という仕組み、仕掛けが大事です。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。