【理論と実践】入退院支援と組織的アプローチの必要性

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令和7年4月28日 医療・介護経営の理論と実践 2541号

■入退院支援と組織的アプローチの必要性

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おはようございます。中神です。

先日、入退院支援に関する打ち合わせに参加しました。
患者さんの入院から退院までのプロセスがいかに複雑で、
多くの要因が絡み合っているかを改めて実感しました。

■長期化要因の複雑性

入院が長引く理由は、単に疾患の重症度だけではありません。
患者さんやご家族の希望、退院先の有無、社会的背景など、
医療的要因以外の様々な要素が大きく影響しています。
この複雑な問題に対応するためには、
医師、看護師、リハビリテーション専門職、管理栄養士、薬剤師、社会福祉士など、
多職種が連携して総合的なアプローチをとることが不可欠です。

■課題と制度的問題

課題は多岐にわたります。
例えば、合併症発症による在院日数の長期化、DPC期間IIを超える患者の管理体制、
入退院支援加算の算定などの制度的な問題があります。
また、転院先決定の遅れ、特定薬剤の使用期間見直し、
病期に応じた適切な病棟移動のタイミング、
退院後のフォローアップ体制の構築といった運用面の課題も存在します。

■問題解決へのアプローチ

これらの課題を一つ一つ丁寧に紐解き、因数分解を行うことで、
本質的な問題点を見極める必要があります。
そして、組織全体で情報を共有し、
各専門職の視点から総合的な対策を立てていくことが重要です。

■多職種連携による継続的な改善

医療の質を維持しながら効率的な病床運用を実現するためには、
患者さん中心の視点を忘れず、多職種協働による入退院支援の仕組みを
継続的に改善していくことが求められています。
一人の患者さんの退院が実現するまでには、治療から退院後の生活支援に至るまで、
様々な専門職の関わりと連携が不可欠であり、
組織横断的に動いていく情報共有・仕組みが必要ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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