【理論と実践】入院時食事療養費の値上げ額と、現状

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令和7年12月7日 医療・介護経営の理論と実践 2764号

■入院時食事療養費の値上げ額と、現状

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おはようございます。中神です。

入院時食事療養費について、12月3日の体制加算総会にて、
一食につき、40円アップという案が出ています。

現状の一食あたりの食費(基準額)が、690円。
自己負担分が、510円。
食料の物価が、6.5%上昇。

510円の6.5%が、33円。
切り上げて、40円。

このような計算ですが、これでは、不足します。

財源が厳しい中、有難いことでもありますが、
世間の相場と比較しても、
ランチを730円で食べられるところは減ってきていますし、
夕食ならなおさらですし、やはり厳しいです。

患者の病状に応じて、変更が必要な場合も多々あります。
特別食加算など、その準備コストへの評価もありますが、
基準額が現状のままでは、
人件費コスト、物価コストのダブル増加への対応は困難でしょう。

質を上げても値段は一緒
逆に言えば、質を下げても値段は一緒。

収益の制約の中で、医療機関として、できることは、
値下げ交渉、そして効率化です。

しかし、値下げ交渉は相手がいますし、
効率化は、設備投資が必要な場合も多々あります。

給食業務単体で、縦割りで、
どうにかできる時代ではなく、
横のつながりをもって、
横の組織として動くことで、
個人レベルであれば多能工として動くことで
解決できることも見えてくると思います。

組織として、この問題に向き合う時、と感じます。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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