【理論と実践】利益を生み出すのは収益か費用か

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令和6年12月23日 医療・介護経営の理論と実践 2416号

■利益を生み出すのは収益か費用か

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

来年度の予算を組み立てる時期ですね。

2024年度の予算管理の運用途中も様々な意見があったので、
2025年度もより多角的な視点を取り入れていきたいと思います。

予算の主な切り口は収益と費用です。

診療科別・事業所別の予算といえば、収益視点での予算が立てやすいですが、
収益だけでは片手落ちです。
いくら収益が増えても、薬や注射などの費用が増加すれば利益は残りません。

ここで、変動費率25%という情報を踏まえて、予算を考えてみましょう。

1、収益視点

単価:診療報酬改定の影響は?単価アップの施策は?
患者数:初診患者の獲得見込みは?再診患者の維持・向上策は?
診療内容:診療単価の高い処置・手術の増加は見込めるか?

2、費用視点

・変動費であれば、
薬剤費:後発医薬品の使用促進、薬価差益は?
材料費:材料の共同購入、無駄な消費の削減は?

・固定費であれば、
人件費:人員配置の最適化、残業時間の削減は?
設備費:リース契約の見直し、修繕計画の見直しは?
光熱費:省エネ設備の導入、使用量の削減は?
委託費:外部委託の見直しは?

などがありますが、今回は、変動費に注目してみましょう。

変動費率25%ということは、収益の25%が変動費として計上されるということです。

例えば、1億円の収益に対して、2,500万円が変動費となります。
この変動費を10%削減できれば、250万円のコストカットとなり、
利益率2%の病院であれば、1億2,500万円の増収に相当する効果があります。

増収が難しい場合は、コストカットに焦点を当てることが有効です。

収益と費用、両方の視点が大事ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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