【理論と実践】医療機関における地域連携と退院支援
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令和6年12月30日 医療・介護経営の理論と実践 2423号
■医療機関における地域連携と退院支援
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
今日は、医療機関における地域連携と退院支援について、考えてみたいと思います。
【直面している課題】
現在、多くの医療機関で直面している課題の一つが、退院支援の最適化です。
特に気になるのが、入院期間の長期化です。
データを見ていると、標準的な在院日数から外れるケースが一定数存在することが分かります。
その背景には、患者家族の希望と現実のギャップ、
地域の受け入れ施設の状況、患者・家族の経済的な問題など、様々な要因が絡み合っています。
それらの状況を踏まえ、適切な退院先を探すのは、職人芸と言えるでしょう。
【解決の一つの方向性】
その中、興味深いのは、AIの活用可能性です。
患者情報と地域の医療・介護施設情報をAIで分析することで、
より適切な退院先のマッチングができないだろうか、ということです。
ただし、これには正確な施設情報のデータベース化が前提となります。
例えば、「退院遅延レポート」という仕組みで、情報を集めたり、
一定期間を超えた入院については、その原因を多角的に分析し、
システマティックに、スムーズな退院支援を行う、という未来も見えます。
経験と勘に頼る部分も多く、これをいかにシステム化し、標準化していくか、
データに基づく現状分析と、組織的な改善の取り組みが求められている、と感じますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。