【理論と実践】受付と保険証の確認・登録(医療事務)
~医療・介護に関わる職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
ご友人等へのメルマガ紹介はこちらから。
https://www.mag2.com/m/0001682907
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
令和7年9月6日 医療・介護経営の理論と実践 2672号
■受付と保険証の確認・登録(医療事務)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おはようございます。中神です。
今日は、受付業務の保険証の確認・登録について、触れてみましょう。
■保険証の中身
医事課の受付といえば、保険証の確認です。
受付を、医事課が担当する最たる理由と言えるでしょう。
患者さんの健康保険証を確認し、正確な保険情報を把握することで、
適切な診療報酬の算定につなげる、重要な役割です。
保険の種類や有効期限、負担割合などを正確に把握することが求められます。
患者さんが、診療を保険で受けるための基本的な情報です。
細かい内容は避けますが、
・どこの保険者なのか
・どの個人(記号・番号)なのか
・自己負担割合は何割か
・有効期限はいつまでか
これらを確認しています。
■保険者と、その対象
健康保険の運営主体である「保険者」について見てましょう。
保険証を確認するときは、まず、ここを見ます。
保険者は大きく、国保(国民健康保険)、社保(社会保険)に分かれます。
・社会保険(狭義)
運営主体は、「健康保険組合」と「全国健康保険協会(協会けんぽ)」の2種類があります。
自分たちで保険組合を組織できるような大きな会社は、
自分たちで保険組合を作ってます。
主な対象は、会社員です。
・国民健康保険
運営主体は、「市町村」です。
会社員以外、個人事業主などが対象です。
さらにいえば、後期高齢者医療広域連合という保険者もあり、
75歳以上の後期高齢者が対象です。
(上記、対象については、だいぶざっくり書いています。
実務では、さらに詳しく知る必要がありますが、
概要を知ることを目的としていますので、あえて突っ込みません。)
私たち、病院は、この保険証の保険者番号や個人の記号・番号、
有効期限などを根拠に医療費を請求しますので、とても重要です。
■保険証確認の実務
実務上、保険証がなければ、
保険証があっても有効期限が切れていれば、
いったん自費で支払っていただくこともあります。
これは、ある意味当然です。
保険の証明書がなければ、請求できないため、誰も払ってくれません。
そんな重要な情報を、
患者さんで混雑する受付で、確認・登録していくのも実は大変です。
時おり、保険者番号、個人の記号番号、負担割合について
登録が誤っていれば、患者さんに確認することもあります。
マイナ保険証は、これらの数字をインターネット上で確認できる、
そういう仕組みであり、ある意味、安全に確認できます。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/ (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/ (紹介)
◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/
◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
https://youtube.com/channel/UC_PiglYG9qTBjlJ3jt3161A
この記事を書いたのは、こんな人。
ーーーーーーーーーーーーーーー
中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。