【理論と実践】地域包括医療病棟・地域包括ケア病棟の届け出状況と、その理由

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令和7年8月19日 医療・介護経営の理論と実践 2654号

■地域包括医療病棟・地域包括ケア病棟の届け出状況と、その理由

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おはようございます。中神です。

今日のテーマは、地域包括医療病棟・地域包括ケア病棟です。

■地域包括医療病棟の届け出数

当該点数を届け出た医療機関の約3分の2が
同一医療機関内に急性期一般入院料1-6のいずれかを有しています。

いわゆる高齢者救急、救急搬送を担う役割を求めての病棟であり、
急性期一般入院料からの一部転換を行なった医療機関が多いからでしょう。

当初、施設基準から届け出数が増えていなかったと思いますが、
徐々に体制を整えられ、身近な病院でも、
チラホラと届け出をしている医療機関を見聞きします。

今後、急性期一般入院料「2」以降の点数との棲み分けを
どのように考え、変換させていくのか、点数設定・施設基準設定含め、
フォローしておきたい領域です。

■地域包括医療病棟の届出理由

当該点数の届け出理由は、
「高齢者の救急搬送の増加に伴いニーズに沿った対応が可能」、
「経営が安定すると考えた」が多くありました。

国の狙いは、急性期一般入院料「1」でなく、
高齢者の救急搬送に対応できる病棟を作ること、です。

高齢者の救急搬送というニーズに、
より適切な(過剰な急性期でなく)医療資源量が整備された入院基本料が
地域包括医療病棟入院料です。

点数も高く設定されていることから、
変に、急性期一般入院料「1」に固執するよりも、
経営面でも効果が見られる、ということです。

自院の疾患構成、患者の年齢、ADLなどを分析し、
次の診療報酬改定に備えていきましょう。

参考:総-1入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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