【理論と実践】外来医療に係る評価等(中医協)

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令和6年7月9日 医療・介護経営の理論と実践 2249号

■外来医療に係る評価等(中医協)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走された医療機関が多いことでしょう。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じています。
令和8年の改定に向けて、引き続き、
森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要がありますね。

【本日の内容】

本日のテーマ・内容は、「外来医療に係る評価等」です。

改定もひと段落、中医協も令和8年度の改定に向いて動いていますね。
答申書附帯意見に関する事項について、
入院・外来医療等の調査・評価分科会で調査・検証・検討を行うこととして、
令和6年5月15日の中医協総会で了承されました。

その調査内容は、以下の通りです。

(参考:https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001270658.pdf )

(1)急性期医療及び救急医療等に対する評価の見直しの影響について
(2)特定集中治療室管理料等の集中治療を行う入院料の見直しの影響について
(3)地域包括医療病棟の新設の影響について
(4)地域包括ケア病棟入院料及び回復期リハ病棟入院料の実績要件等の見直しの影響について
(5)療養病棟入院基本料等の慢性期入院医療における評価の見直しの影響について
(6)医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進に係る評価等について
(7)外来医療に係る評価等について
(8)医療資源の少ない地域における保険医療機関の実態について

その中の(7)外来医療に係る評価等について見てみましょう。

【附帯意見(抜粋)】

11)地域包括診療料・加算における介護保険サービスとの連携に係る評価について、
今回改定による影響の調査・検証を行うとともに、
介護保険サービスとの連携の推進について引き続き検討すること。

12)生活習慣病の管理について、今回の改定による影響の調査・検証を行うとともに、
より適切な管理がなされるよう、患者の視点を十分に踏まえつつ、
引き続き検討すること。加えて、他の疾病管理についても実態を踏まえた
適切な評価の在り方について引き続き検討を行うこと。

13)かかりつけ医機能を有する医療機関について、改正医療法に基づく制度整備の
状況を踏まえ、かかりつけ医機能がより発揮される評価の在り方を検討すること。

15)情報通信機器を用いた診療については、初診から向精神薬等を処方している
医療機関や大半の診療を医療機関の所在地とは異なる都道府県の患者に対して
行っている医療機関があることを踏まえ、今後、より丁寧に実態を把握するとともに、
引き続き評価の在り方について検討すること。

(所感)

地域包括診療料や生活習慣病管理料などの改定、
地域の医療機関の情報共有の仕組みの活用等の動きがありましたね。

かかりつけ医機能は、医師だけでなく、多職種との連携、
医療機関単体でなく、地域との連携によって、より充実することを感じます。

また、情報通信機器を用いた生産性の向上も必須ですね。

【関係する主な改定内容】

1)地域包括診療料・加算等の見直し
2)生活習慣病に係る医学管理料の見直し
3)情報通信機器を用いた診療の施設基準の見直し
4)外来腫瘍化学療法診療料の見直し
5)外来感染対策向上加算の見直し

【調査内容案】

1)調査対象

地域包括診療料・加算、生活習慣病管理料、情報通信機器を用いた診療、
外来腫瘍化学療法診療料、機能強化加算等の届出等を行っている医療機関

2)調査内容

地域包括診療料・加算における介護保険サービスとの連携状況、生活習慣病や
他の疾病管理に係る取組状況、情報通信機器を用いた診療に係る取組状況、
外来腫瘍化学療法診療料の届出状況、かかりつけ医機能を有する医療機関の普及状況、
紹介状なしの病院受診時の定額負担の徴収状況や、外来機能分化の取組状況、等

(所感)

生活習慣の管理は、かかりつけ医の役割です。
その役割を、いかに実効性のあるものにするか、
を具現化したものが今回の改定でしょう。

そして、届出状況や算定状況を踏まえて、
本当に具現化できたかどうか、評価されていくことでしょう。

中小病院の一員として、継続して、フォローしていきたい項目です。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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