【理論と実践】多様化するビジネスモデルと新たな可能性(介護福祉経営士テキスト参照)

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令和6年8月13日 医療・介護経営の理論と実践 2284号

■多様化するビジネスモデルと新たな可能性(介護福祉経営士テキスト参照)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走された医療機関が多いことでしょう。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じています。
令和8年の改定に向けて、引き続き、森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要がありますね。

【理由・参考書】

医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。

介護福祉経営士テキスト基礎編2ー3
「介護福祉産業論」が参考書です。

( テキストは以下からどうぞ。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/855
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )

学習目標として、介護福祉経営士2級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは知識や体系を網羅的に学べることです。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
詳細や正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

今回にのテーマは、高齢化社会のニーズに応えるべく、
多様化している介護サービスのビジネスモデルについて確認していきます。

1、高齢者住まい法と新たな選択肢

(1)サービス付き高齢者向け住宅とは?

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、
高齢者が安心して暮らせる住まいを提供するとともに、
介護サービスを受けられるように配慮した賃貸住宅です。
バリアフリー構造や緊急通報装置などを備え、安否確認や生活相談サービスを提供します。

サ高住の制度施行の意義は、「施設」か「在宅」かという二者択一ではなく、
高齢者の多様なニーズに応える住まいの選択肢を増やすことにあります。
特に、特別養護老人ホームの入居待機者にとって、
サ高住は重要な受け皿としての役割が期待されています。

従来の制度下でも、高齢者向けの住宅は存在していましたが、
サ高住は「高齢者住まい法」に基づいて設置され、一定の基準を満たす必要があります。
これにより、サービスの質の確保と利用者の安心感が向上しました。

しかし、サ高住の運営には課題もあります。
基準を満たすための設備投資や、介護サービス提供のための費用負担などにより、
家賃が高額になりやすい傾向があります。

(2)お泊まりデイサービスとは?

お泊まりデイサービスは、日中のデイサービスに加えて、宿泊サービスを提供するものです。
利用者は、日中はデイサービスで過ごし、夜は施設に宿泊することで、
家族の負担軽減や緊急時の対応に役立ちます。

通所(デイサービス)は介護保険の給付対象ですが、宿泊については明確な基準がなく、
事業者と利用者間の合意に基づいて提供されます。
そのため、費用やサービス内容などは事業所によって異なる場合があります。

2、既存制度を組み合わせたサービス:複合型サービスのメリットと課題

(1)デイサービス併設型ショートステイとは?

デイサービス併設型ショートステイは、
デイサービスとショートステイを同じ施設内で提供する複合型サービスです。
利用者は、日中はデイサービスを利用し、必要に応じて同じ施設内で宿泊することができます。

このサービスのメリットは、利用者にとって環境の変化が少なく、安心して利用できる点、
また、事業者にとっても、施設の稼働率向上や職員の効率的な配置などが期待できる点にあります。
特に、家族の介護負担を一時的に軽減する「レスパイトケア」としての役割も期待されています。

しかし、介護保険制度上、一人の利用者が、日中に、
デイサービスとショートステイを同時に利用できないという制約や、
事業形態が異なることもあり、運営には工夫や適切な管理が必要です。

3、まとめ:医療従事者としての視点

多様化する介護サービスのビジネスモデルを理解することは、
患者さんやその家族にとって最適なサービスを選択する支援に繋がります。

新しい制度に基づくサービスや、既存の制度を組み合わせたサービスは、
高齢者の多様なニーズに応える可能性を秘めています。
医療と介護の連携を強化し、地域包括ケアシステムの構築に貢献していきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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