【理論と実践】小規模介護事業所の経営と未来(介護福祉経営士テキスト参照)

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令和6年8月11日 医療・介護経営の理論と実践 2282号

■小規模介護事業所の経営と未来(介護福祉経営士テキスト参照)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走された医療機関が多いことでしょう。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じています。
令和8年の改定に向けて、引き続き、森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要がありますね。

【理由・参考書】

医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。

介護福祉経営士テキスト基礎編2ー3
「介護福祉産業論」が参考書です。

( テキストは以下からどうぞ。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/855
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )

学習目標として、介護福祉経営士2級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは知識や体系を網羅的に学べることです。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
詳細や正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

今回のテーマは、「小規模介護事業所の経営と未来」です。
在宅サービスの担い手として重要な役割を担う小規模介護事業所の経営について、
考えてみます。

1、在宅サービスの担い手としての小規模介護事業所:地域包括ケアシステムの要

21世紀は「高齢者の世紀」とも言われ、高齢化が急速に進む中で、
介護サービスの需要はますます高まっています。
介護保険制度は、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、
在宅での生活を支援することを目指しています。

その中で、訪問介護サービスをはじめとする在宅介護サービスは、
高齢者の生活を支える上で欠かせない存在です。
特に、小規模事業者は、地域に密着したきめ細やかな在宅サービスを
提供できるという強みを持っています。

新ゴールドプランでは、施設から在宅への流れを加速させる方針が打ち出されました。
小規模事業者は、大規模事業者とは異なり、地域の個性やニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
マクロな視点だけでなく、地域の視点で、社会的資源をフル活用していくことが求められます。

2、小規模事業所(者)の経営:人材確保と利用者獲得、資金繰りの課題

小規模事業所の経営は、大規模事業所とは異なる課題を抱えています。
まず、組織管理者として、限られた人員の中でいかに人材を確保し、育成していくかが重要です。
小規模事業者の多くは、人材不足に悩まされており、採用や定着が難しい状況です。

また、利用者の確保も重要な課題です。行政の冊子や回覧板、ホームページ、事業所だよりなど、
様々な方法で情報発信を行い、地域住民にサービスの存在を知ってもらう必要があります。

さらに、資金繰りも小規模事業者にとって大きな課題です。
介護報酬の請求業務や給与計算など、経営に関する様々な業務を限られた人員で
こなさなければなりません。

3、小規模事業所にとっての今後の課題:採算性と人材確保

大規模事業者がスケールメリットを活かせる介護報酬制度の中で、
小規模事業者は採算性の確保に苦労しています。
訪問介護事業所の場合、延べ訪問数1001~1400回、
常勤換算16人(頭数30人)、収入400~500万円が適切な規模とされています。

また、高齢化の進行や介護報酬の改正など、今後の見通しを立てることも重要です。
人材確保の課題は、質と量の両面で深刻化しており、
介護ロボットの導入や業務効率化など、新たな取り組みも求められています。

4、まとめ:医療従事者としての視点

小規模介護事業所の経営課題を理解し、その解決に貢献することは、
地域の高齢者の生活を支えることに繋がります。
医療と介護の連携を強化し、地域包括ケアシステムの一員として、
共に高齢者の在宅生活を支えていきたいですね。

今回の内容が、医療と介護の連携を深めるための一助となれば幸いです。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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