【理論と実践】日帰り手術の推進(入院医療等の調査・評価分科会)
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令和7年8月24日 医療・介護経営の理論と実践 2659号
■日帰り手術の推進(入院医療等の調査・評価分科会)
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おはようございます。中神です。
今日のテーマは、日帰り手術の推進です。
■算定状況
短期滞在手術等の外来化が進んでいます。
ここでいう短期滞在手術は、いわゆるポリペクや白内障手術です。
短期滞在手術等基本料1の算定状況として、
平成28年:4,502回/月 → 令和6年:123,814回/月(約27.5倍)であり、
令和4年度診療報酬改定以降、特に診療所で顕著な増加が見られます。
内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満)であれば、
現在の外来実施率は、76.7%であり、長期的に上昇傾向(約8割が外来で実施)です。
水晶体再建術(白内障手術)であれば、
全体の外来実施率は、62.5%であり、
診療所では高い外来実施率ではあるものの、
病院での外来実施率は約2割に留まり、低調です。
■入院と外来の点数差
現状、請求点数を比較すると、入院の方が単価が高くなります。
内視鏡的大腸ポリープ切除術の場合は、
入院外(短期滞在手術等基本料1なし):7,340点
入院外(短期滞在手術等基本料1あり):9,970点
入院(地域包括ケア病棟):16,755点
入院の方が約2.4倍高い点数です。
水晶体再建術の場合は、
入院外(短期滞在手術等基本料1なし):14,186点
入院外(短期滞在手術等基本料1あり):17,285点
入院(地域包括ケア病棟):28,640点
入院の方が約2倍高い点数です。
日帰りで手術を行うメリットは、
病院であれば、より入院が必要な患者を入院できる、という視点での病床の有効活用。
患者さんであれば、通院による治療完結・負担の軽減があります。
■今後の課題
OECD諸国:多くの国で90%以上が外来実施に対し、
日本:54%(OECD平均を大幅に下回る)とのことです。
このデータが出されている意図は何でしょうか。
日本も日帰りを推進すべし、
という「思い」の根拠となる数値と言えるでしょう。
令和8年度の診療報酬では、
入院でのポリペクや白内障の実施に対する見直しは想定して動く必要があります。
病院での外来実施率向上、
実施方針の標準化、
外来化インセンティブの強化、
適正な評価体系の構築です。
さらなる推進のために、制度面の変化が起きることを踏まえ、戦略を立てていきましょう。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。