【理論と実践】日本の介護福祉の歴史をひもとく(介護福祉経営士テキスト参照)
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令和6年7月20日 医療・介護経営の理論と実践 2260号
■日本の介護福祉の歴史をひもとく(介護福祉経営士テキスト参照)
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
【はじめに】
令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走された医療機関が多いことでしょう。
・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携
を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じています。
令和8年の改定に向けて、引き続き、森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要がありますね。
【理由・参考書】
医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。
介護福祉経営士テキスト基礎編1ー2
「介護福祉経営史」が参考書です。
( テキストは以下からどうぞ。
https://jmpshop.jp/products/detail/848
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )
学習目標として、介護福祉経営士2級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは知識や体系を網羅的に学べることです。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
詳細や正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。
【本日の内容】
今回から、介護福祉経営士テキスト「介護福祉経営史」を通して、学んでいきましょう。
1、構成要素
第1章から第4章で構成されています。
第1章は、日本の介護福祉の起源
第2章は、介護福祉機関の出現と発展
第3章は、在宅サービスと施設サービスの変遷と現状
第4章は、措置の歴史から市場解放へ:今後の介護サービスの展望
の4章です。
2、日本の介護福祉の歴史をひもとく
まず、第1章の「日本の介護福祉の起源」を確認してみました。
介護とは何でしょうか?
介護とは、病気や障害のために自力で日常生活を送るのが難しい人々を助ける世話のことを指します。
特に、高齢者の介護問題が注目され始めたのは、比較的最近のことです。
介護という言葉自体は、社会一般ではあまり使われていませんでしたが、
実は、明治時代から法令には登場していました。
この言葉が広く知られるようになったのは、
1980年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定されたことがきっかけです。
3、古代から中世の介護福祉
古代日本では、介護は、家族や親族が相互扶助の形で行っており、
社会全体で介護を担う仕組みは存在していませんでした。
時代が進み、江戸時代になると、極貧者や身寄りのない人々の治療が無料で行われることがありましたが、
そうでない場合は、基本的には体力の衰えた人などの世話は家族や親族が行っていました。
4、近代の介護福祉
明治時代ににおいても、家族や親族の助け合いが介護の基本原則とされていました。
ただ、労働能力がなく、親族や地域で支援できない人々に対しては、
貧困者救済の措置が取られることもありました。
その後、慈善事業として養老院の設立や救護法の制定が行われ、生活扶助の考え方が進展しました。
しかし、その対象者は限定されており、給付内容や水準、対象者の権利は不十分なものでした。
5、第二次世界大戦後の介護福祉
第二次世界大戦後、生活保護法が創設され、公的扶助制度が確立されました。
これにより、生存権の保護が具体化されました。
日常生活が営めない高齢者を収容し、生活扶助を行う施設として養老施設が続々と設立されました。
6、老人福祉法の制定
時代がさらに進むと、老人福祉法が制定されました。
これにより、社会福祉制度の整備が進み、世界で初めての老人福祉の立法を通して、
進展が見られました。老人福祉の向上を目指す政策が次々と講じられました。
7、老人福祉法による施設サービス
生活保護法に規定されていた養老施設は、老人福祉法に移り、養護老人ホームとなりました。
また、特別養護老人ホームや軽費老人ホーム、老人福祉センターも老人福祉法に位置づけられました。
有料老人ホームに関する規定も、老人福祉に関連付けられるようになりました。
8、まとめ
このように、日本の介護福祉は長い歴史の中で少しずつ形を変えながら発展してきました。
現在の介護福祉制度は、過去の様々な取り組みの積み重ねの上に成り立っていることを実感しますね。
以上です。明日は、戦後の状況につい確認したいと思います。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。