【理論と実践】病院事務長に求められる「ヒト・モノ・カネ」のマネジメント

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令和7年9月23日 医療・介護経営の理論と実践 2689号

■病院事務長に求められる「ヒト・モノ・カネ」のマネジメント

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おはようございます。中神です。

今回は、いつもの「医療事務」の内容から少し毛色を変えてご報告します。

先日参加した研修(病院デザイン牧場 オンラインセミナー)の学びについて、
特に、心に残った内容をレポートします。

■「ヒト・モノ・カネ」の3つの視点

病院事務長の役割は「ヒト・モノ・カネ」の3つの視点で体系的に整理できます。

1)カネの管理

医事業務による収益向上、
資材調達でのコスト削減、地域での自院の強みの活用、
病院会計準則に基づく適正な経費処理、
そして経営分析による戦略的判断が求められます。

2)モノの管理

医薬品・医療材料の安定供給、
医療法等の法規遵守による病院運営、
建物・設備の維持管理による安全な医療環境の確保、
医療機器の適切な保守管理が重要です。

3)ヒトの管理

労働基準法遵守と職員の安全衛生管理、
将来を担う人材の教育計画、公正な人事評価制度、
適正な人員配置と採用計画、そして組織内の役割分担の明確化が必要です。

■組織としてカバーする

事務長が、これら「ヒト・モノ・カネ」全てのことを得意としているか、
実務に関わってきたか、というと、なかなか厳しいです。
そこで、求められるのは、組織としての力、だと思います。

医事、物品、経理、薬剤、法務、施設、人事の領域のうち、
事務長が不得意な領域であっても、
管理職同士でカバーし合える、コミュニケーション力の高さ・組織力がカギ、
ということと感じています。

■理念と経営層の思いの翻訳者

そして、これらの病院運営の基礎となるのが、理念や院長の思いです。
その言語化、翻訳を担うのが事務長である、という話もありました。

理念を単なる標語ではなく、具体的な行動指針として職員に浸透させることで、
全ての業務が一貫した方向性を持つことができます。
これは、事務長に限らず、マネジャーとして、
理念を言語化し、浸透させる推進者として、その思いを組織全体に伝える役割がある、
と改めて思う内容でした。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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