【理論と実践】病院経営における賃金引き上げ率の厳しさ
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令和7年6月12日 医療・介護経営の理論と実践 2585号
■病院経営における賃金引き上げ率の厳しさ
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おはようございます。中神です。
「2025年度医療機関における賃金引き上げの状況に関する緊急調査」の結果、
調査に応じた163病院の平均賃上げ率は2.41％にとどまっています。
大企業は、経団連の第1回集計で5.38％、
中小企業は日商調査で4.03％とのことで、まったく及びません。
この状況を、どのように打開すれば良いでしょうか。
違う部分でのコストカットにも、限界があります。
収入を上げるにも、公定価格下において、
価格を変えることはできません。
しかし、できない、できない、と言っていても、
状況は改善しません。
この厳しい現実を前に、医療機関が取り組むべき具体的な方策を考えてみましょう。
まず、診療報酬の枠組みの中でも収益性を高める余地があります。
施設基準の見直しや加算の取得漏れがないか、点検することが重要です。
また、DPC病院であれば在院日数の適正化、新入院患者の獲得、
紹介率・逆紹介率の向上といった、地域連携の強化も欠かせません。
近隣の医療機関との機能分化・連携を進めることで、
それぞれの専門性を活かした効率的な医療提供体制を構築できます。
現状を嘆くだけでなく、できることから着実に取り組んでいきたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
（当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。）
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中神勇輝（なかがみゆうき）。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ（HIIT）、読書。
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