【理論と実践】相手に価値を届ける考え方・コミュニケーション
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令和6年10月15日 医療・介護経営の理論と実践 2347号
■相手に価値を届ける考え方・コミュニケーション
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
今日は、相手に価値を届ける問題解決の考え方・コミュニケーションについて、
考えてみましょう。
【考え方】
仕事は、「考え方」次第で、結果は変わります。
その「考え方」を考えることは、仕事を進めるうえで非常に重要なスキルです。
「考え方」とは、具体的な問題解決のプロセスにおいて、
何を解決すべきか、どのようなアプローチで進めるべきかを明確にし、
それを段取りに落とし込むことが求められます。
【効果的な問題解決の2つの武器】
「仮説思考」と「ロジックツリー」の視点で見てみましょう。
1)まず、仮説思考の基本です。
仮説思考とは、問題に直面したときにまず仮説を立て、
その仮説に基づいて行動し、検証してフィードバックを得るというサイクルを回す方法です。
仮説を立てることによって、問題解決の道筋が見え、効率的な進行が可能になります。
このアプローチでは、最初からすべての情報を完璧に集めるのではなく、
「もしかしたらこうではないか?」という仮説を大胆に立て、
データや実際の状況に基づいて検証します。
間違っていた場合でも、検証の過程で新しい知見が得られ、
それをもとに新しい仮説を立てて再び検証するという繰り返しが行われます。
2)次に、ロジックツリーです。
仮説思考のサポートツールとして「ロジックツリー」があります。
ロジックツリーとは、問題を階層的に分解し、それぞれの要素を整理していく手法です。
各分岐には異なる重要度やウェイトがあるため、効率的にリソースを配分し、
重要な部分にフォーカスすることができます。
このようにして、全体像を把握し、問題の根幹と枝葉の部分を区別する能力が求められます。
たとえば、「外来が赤字になりやすい理由は?」という問いを立てたとします。
ロジックツリーで分解すると、戦略、近隣の状況、収益、単価、患者数、
費用、人件費、薬剤費など、さまざまな要因が見えてきます。
これを行うことで、重要な要素に絞って考えることができ、意思決定のスピードも向上します。
【思考のトレーニング】
仮説思考とロジックツリーのスキルは、
毎日のトレーニングを通じて身につけることが可能です。
たとえば、テレビやインターネットで目に入ったニュースから、
問題を設定し、それをロジックツリーで分解してみましょう。
こうした日々の訓練を通じて、自然と問題解決のスピードが上がり、
どんな状況にも柔軟に対応できる力がつきます。
重要なのは「考えること」です。
単に情報を集めるだけでは不十分です。
重要なのは、その情報をもとに自分なりの意見や仮説を立て、
結論を導き出し、行動に移す力です。
これらの「仮説→検証→フィードバック」のサイクルを高速で回し続けることで、
問題の本質に迫り、相手にとって最良の結果を導くことができます。
生成AIの発達は、場合によっては、考える能力を奪うことにもなります。
AIの力は借りるべきです。
しかし、鵜呑みにせず、自分で考え、行動していくようにしたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。