【理論と実践】看護補助者の病院勤務と給与(入院医療等の調査・評価分科会)
~医療・介護に関わる職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
ご友人等へのメルマガ紹介はこちらから。
https://www.mag2.com/m/0001682907
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
令和7年8月20日 医療・介護経営の理論と実践 2655号
■看護補助者の病院勤務と給与(入院医療等の調査・評価分科会)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おはようございます。中神です。
今日のテーマは、看護補助者の病院勤務と給与です。
■看護補助者の病院勤務
病院に勤務する看護業務補助者の従事者数は平成26年以降減少しており、
看護業務補助者と介護福祉士の合計数も同様の傾向です。
診療報酬で、配置の加算は手厚くなっていますが、
就労しにくい環境にあります。
介護施設では、直接、職員への支給を義務付ける処遇改善加算があり、
この金額が大きいです。
もちろん病院でも、ベースアップ評価料が設定されていますが、
看護補助者だけの点数、ではなく、医療機関ごとで、配分は任意です。
また、医療の現場のスタッフ向けの点数です。
管理側の事務職員は、支給対象から外れていますので、
その結果、バランスを考えて、看護補助者にだけ大きな金額を設定する、
ということができない医療機関が多いでしょうか。
■定着と教育と課題
給与面以外の工夫は進んでいます。
看護補助者の定着を促進するための取り組みとしては、
マニュアルの整備や研修の充実が7割を越えており、
看護補助者のラダーの整備は約3割において行われています。
その職場が、働きやすいのか、
成長できるのか、という点を充実させることで、
就労や定着の動機づけにはなるでしょう。
とはいえ、やはり給与面の課題は大きいです。
国というマクロの視点で考えると、
財源がない中で、診療報酬で、病院職員全てに支給する、ということは困難です。
病床規模でも良いですし、患者数規模でも良いですので、
いわゆる医療専門職ではない、事務職に対しても、
一定量、配分するような制度設計を期待したいところです。
参考:(令和7年度第8回) 入院医療等の調査・評価分科会 【別添】資料編③ 令和7年7月31日(木)
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/ (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/ (紹介)
◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/
◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
https://youtube.com/channel/UC_PiglYG9qTBjlJ3jt3161A
この記事を書いたのは、こんな人。
ーーーーーーーーーーーーーーー
中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。