【理論と実践】社会福祉・介護福祉の倫理綱領と質の高いケア(介護福祉経営士テキスト参照)

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令和6年7月30日 医療・介護経営の理論と実践 2270号

■社会福祉・介護福祉の倫理綱領と質の高いケア(介護福祉経営士テキスト参照)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走された医療機関が多いことでしょう。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じています。
令和8年の改定に向けて、引き続き、森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要がありますね。

【理由・参考書】

医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。

介護福祉経営士テキスト基礎編1ー6
「介護福祉倫理学」が参考書です。

( テキストは以下からどうぞ。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/852
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )

学習目標として、介護福祉経営士2級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは知識や体系を網羅的に学べることです。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
詳細や正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

今日のテーマは「社会福祉・介護福祉の倫理綱領と質の高いケア」です。

介護福祉の倫理綱領を題材に、質の高いケアについて考えてみたいと思います。

1、倫理綱領は、なぜ必要なのか?

倫理綱領は、介護福祉専門職の役割と責任を明確にし、
サービス利用者やその家族、そして他の専門職との関係性を良好に保つための指針です。
マニュアルのように具体的な指示を出すものではありませんが、
個々のケースで生じる倫理的ジレンマを解決する上で重要な役割を果たします。

例えば、上司の指示と倫理綱領が矛盾する場合、
専門職としての倫理を優先すべき、と言われます。
これは、専門職としての専門性・矜持を守るだけでなく、
利用者にとって最善のケアを提供するためでもあります。

2、日本における社会福祉専門職の倫理綱領

日本の社会福祉分野における倫理綱領は、
1961年の日本医療社会福祉協会が定めたものが最初の一つです。

個人の幸福増進と社会の福祉向上とを目的として活動します。
基本的人権の尊重、法の下の平等、家族関係における個人の尊厳と両性の平等、
教育を受ける権利と受けさせる義務、対人援助に関わる条文の尊重を前提として動く、
という点が特徴と思います。

そのうえで、専門職としての知識・技術の向上や、
社会福祉制度の改善に向けた取り組みが求められています。

3、介護福祉士の倫理綱領から学ぶこと

介護福祉士の倫理綱領では、
介護福祉ニーズを必要とするすべての人々が住み慣れた地域において
安心して暮らし続けられる社会の実現を目標としています。

具体的には、利用者の尊厳を守り、
自己決定を尊重すること、個人情報を適切に管理すること、
地域住民への啓発活動を行うことなどが挙げられます。
人権尊重、自己決定の尊重、プライバシーの保護など、
福祉専門職としての共通性を多く持つことが分かります。

医療従事者として、社会福祉・介護福祉に関わる倫理綱領を理解し、
介護福祉専門職との連携を深めることは、質の高いチーム医療を提供する上で不可欠、
と感じますね。

4、介護施設経営者の倫理綱領

介護施設の経営者にも、倫理綱領が存在します。
地域福祉の向上、法令遵守、利用者本位の経営、従業員の労働環境整備など、
多岐にわたる責任が求められます。

5、倫理綱領から考える、質の高いケアとは?

倫理綱領は、言葉遊びでなく、
その職種・団体が持つべき価値・倫理を言語化した大事なものである、
と改めて思います。
利用者一人ひとりの尊厳を守り、その人らしい生活を支援するための道しるべです。
医療従事者と介護福祉専門職がそれぞれの倫理綱領を理解し、
共通の価値観に基づいて連携することで、より質の高いケアを提供できますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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