【理論と実践】第111回社会保障審議会医療部会(令和6年10月30日)資料の概要
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令和6年11月12日 医療・介護経営の理論と実践 2375号
■第111回社会保障審議会医療部会(令和6年10月30日)資料の概要
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
第111回社会保障審議会医療部会(令和6年10月30日)の資料のうち、
以下の議題について確認してみましょう!
1、オンライン診療に関する規定の整備
オンライン診療の法的位置づけを明確化し、
適切な実施を推進することが求められています。
オンライン診療を「情報通信機器を活用して医師が遠隔地の患者を
視覚・聴覚で即時に認識して行う診療」と定義し、
現行制度の運用を活かす形で、医療法にオンライン診療の総体的な規定を設けることになります。
解釈によって適切な実施を図るには課題があるところが背景のようです。
2、電子カルテ情報共有サービスの構築
スケジュールとして、
2024年度中の運用開始、2025年で本格稼働を目指しています。
主な共有情報は、
3文書:診療情報提供書、退院時サマリー、健診結果報告書
6情報:傷病名、感染症、薬剤アレルギー等、その他アレルギー等、検査、処方情報
です。
山形県や石川県、三重県、北海道、茨城県、千葉県、静岡県など、
モデル事業予定地域も紹介されており、
動きが気になるところですね。
期待される効果として、患者さん側のメリットは、
・救急時や災害時も含め、全国どこでも質の高い医療を受けられる
・待ち時間の短縮
・自身の医療情報を健康管理に活用可能
医療機関側のメリットは、
・より安全で質の高い医療の提供
・事務コストの削減
・効率的な働き方の実現
といった内容があります。
また、導入支援策として、健診実施医療機関の場合、
電子カルテシステムの改修費用を補助されます。
大規模病院(200床以上):上限約658万円
中小規模病院(20-199床):上限約546万円
です。
2024年3月から申請受付を開始しています。
詳細は、以下の通りです。(医療機関等向け総合ポータルサイト)
https://iryohokenjyoho.service-now.com/csm?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0010765
これらの取り組みを通じて、医療のデジタル化を推進し、
より質の高い医療サービスの提供を目指しています。
どのタイミングで参入すべきか、
先を見据えて、検討しておく必要がありますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。