【理論と実践】経営環境の厳しさと、将来への投資

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令和7年10月11日 医療・介護経営の理論と実践 2707号

■経営環境の厳しさと、将来への投資

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おはようございます。中神です。

医療機関の経営環境は厳しさを増しています。
福祉医療機構(WAM)の調査によると、2025年9月の一般病院の医業収支DIはマイナス36と横ばいながらも厳しい水準です。

https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/hp_survey_202509.pdf

ちなみに、DIとは、景気動向の方向性を示す指数です。
各項目の第1選択肢の回答数割合から第3選択肢の回答数割合を差し引いて算出されたものです。
医業収支であれば、「黒字」-「赤字」ということです。

■ 経営を圧迫するコスト増への対応

現在、一般病院および精神科病院の経営上の最大の課題は、
「人件費以外の経費の増加」であり、いずれも回答割合が70%を超えています。
特別養護老人ホーム(特養)においても、
今年度上半期に支出が「増加した」と答えた法人は34.8%に達し、「経費増」が主な要因となっています。
外部環境で、経費が上がっても、収入をコントロールできない、
という問題解決のために、制度面での物価高騰対策が求められます。

■ 機能の強化と戦略的投資

国が進める新たな地域医療構想では、
医療圏内での診療機能の集約化が重要テーマです。
例えば、集約化を担う中核病院での高度医療への投資、
かかりつけ医機能を担う医療機関への在宅診療の推進など、
地域におけるポジショニングを考える時期に入っています。

そして、多職種協働を強化するため、
DX推進室など、従来にない部門を立ち上げ、
組織を作る、人材を投入するという人的投資を行い、
改革を進める必要もあります。

方向性を明確にし、今、そして将来のハード面、ソフト面を整備していく
必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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