【理論と実践】訪問看護制度における効率性と質の向上の両立
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令和7年12月27日 医療・介護経営の理論と実践 2784号
■訪問看護制度における効率性と質の向上の両立
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おはようございます。中神です。
日本の訪問看護制度において、
効率性と質の向上を両立させるための主な課題は、何でしょうか。
集合住宅等におけるサービス提供は非常に効率的です。
その実態に合わせた評価体系の構築と、
利用者の医療的必要度に応じたきめ細やかなケアの担保が課題と言われてます。
1、効率的な提供実態に適した評価の見直し
高齢者向け住宅などの同一建物に居住する利用者に対しては、移動時間が短く、
短時間の訪問を頻回に行うといった効率的な看護提供が可能です。
しかし、現行の訪問看護療養費には、
こうした「短時間かつ頻回」なサービスを適切に評価する包括的な
体系が不足しているという課題があります。
この包括的な体系(評価)がどうなるのか、
単なるコスト削減(適正化)にならないか、注視しましょう。
2、医療の必要度に応じた質の担保
効率性はとても大事ですし、
その上で、個々の患者の病態や医療の必要度も見る必要があります。
頻回な訪問を受ける利用者の約9割は、
末期の悪性腫瘍や難病等の重症者(別表第7該当者)です。
そのため、単にコスト面だけに着目するのではなく、
提供されるサービスの内容や医療的必要度を加味した、
きめ細やかな評価を行うことが質の維持・向上のための課題となっています。
同一建物居住者の割合が7割以上、など、
特定の条件に該当する場合に評価(算定額)が調整される、
といった仕組み(訪問看護管理療養費1と2の区分)がありますが、
次年度の改定でどう変わるのか、注目すべき領域ですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。


