【理論と実践】診療報酬改定率の段階的な変更

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令和7年12月28日 医療・介護経営の理論と実践 2785号

■診療報酬改定率の段階的な変更

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おはようございます。中神です。

■改定率

次回の診療報酬の改定率は、+3.09%と聞いていましたが、
8年度と9年度の2年度平均、ということが発表されていました。

「診療報酬改定について」(12 月 24 日の予算大臣折衝)の資料ですね。

8年度単年度:+2.41%(国費約2,348億円)
9年度:+3.77%

以上の施行について、8年6月からですね。

■改定の構成要素

改定率の内訳として、
賃上げ分(+1.70%)、
物価対応分(+0.76%)、
食費・光熱水費分(+0.09%)、
緊急対応分(+0.44%)が積み上げられ、
一方で後発医薬品置換えや調剤の適正化による効率化で
▲0.15%が調整される形です。

■各施設類型での物価対応配分

病院(+0.49%)、
医科診療所(+0.10%)、

歯科診療所(+0.02%)、保険薬局(+0.01%)と、
病院に手厚い配分となっています。
高度機能医療を担う大学病院等にはさらに+0.14%の特例措置があります。

■薬価・材料価

薬価:▲0.86%(国費約1,052億円削減)
材料価格:▲0.01%
4月施行(材料価格は6月施行)

■主要施策

賃上げ実効性確保(職種別給与把握の仕組み構築)、
医師偏在対策の強化、経営情報のデータベース化推進、
薬価制度改革(共連れ廃止、市場拡大再算定の明確化)、
費用対効果評価制度の活用拡大が盛り込まれています。

など、医療機関の経営環境が改善できるよう手当てしつつ、
保険料負担の抑制にも配慮した構成になっています。

内容の変遷が激しいですね。
特に、情報のアップデートが必須、と感じる改定ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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