【理論と実践】高齢化の進展と拡大する介護サービス市場（介護福祉経営士テキスト参照）
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令和6年8月7日 医療・介護経営の理論と実践 2278号
■高齢化の進展と拡大する介護サービス市場（介護福祉経営士テキスト参照）
中神勇輝（なかがみゆうき）
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おはようございます。中神です。
【はじめに】
令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走された医療機関が多いことでしょう。
・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携
を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じています。
令和8年の改定に向けて、引き続き、森（全体）を見て、木（個別項目）を見ていく必要がありますね。
【理由・参考書】
医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。
介護福祉経営士テキスト基礎編２ー３
「介護福祉産業論」が参考書です。
（ テキストは以下からどうぞ。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/855
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 ）
学習目標として、介護福祉経営士２級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは知識や体系を網羅的に学べることです。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
詳細や正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。
【本日の内容】
こんにちは。
前回は、介護サービスにおける「経営」の視点についてお話ししました。
今回は、高齢化の進展に伴い拡大する介護サービス市場の動向と、
介護保険事業以外の高齢者向けビジネスについて掘り下げていきましょう。
１、介護サービス市場の動向と市場規模：ニーズの高まりと制度の変化
介護サービス市場は、高齢化の進展とともに拡大を続けています。
要介護認定者数は年々増加しており、それに伴い介護保険給付費も増加傾向にあります。
しかし、国の規制や管理によって給付費の伸びは鈍化しており、
介護事業者の経営環境は厳しさを増しています。
利用者側の状況を見ると、居宅サービスの利用が最も多く、その割合は年々増加しています。
これは、高齢者が住み慣れた自宅で暮らし続けたいというニーズの高まりを反映しています。
一方、介護保険施設の利用者数は微増傾向にありますが、
要介護度別にみると、要介護度が高いほどサービス利用量が増える傾向にあります。
これは、重度化に伴い、より手厚いサービスが必要となるためです。
２、介護保険施設・事業所の経営状況：多様な事業形態と経営課題
介護保険施設・事業所は、株式会社、NPO法人、医療法人、社会福祉法人など、
様々な事業形態があります。居宅サービスは営利法人による割合が高く、
地域密着型サービスは営利法人と社会福祉法人の割合が高いのが特徴です。
介護事業者の経営状況は、サービスの種類や事業形態によって異なります。
例えば、訪問介護事業所は、一定の訪問件数を確保しなければ収支がマイナスになるため、
利用者の確保が重要な課題となります。
また、効率性が求められる一方で、マンツーマンのサービスが多く、
生産性の向上が難しいというジレンマも抱えています。
３、介護保険事業以外の高齢者向けビジネス：多様化するニーズに対応
高齢者人口の増加、世帯の変化、高齢者の経済的水準の向上などにより、
高齢者向けビジネスは多様化しています。介護保険の対象とならないサービス、
いわゆる「横出しサービス」もその一つです。
横出しサービスは、医療、住居、娯楽、安心安全、旅行など、
多岐にわたる分野で展開されています。
例えば、医療分野では、介護予防や健康増進のためのサービス、
住居分野では、バリアフリー住宅や高齢者向け住宅、
娯楽分野では、趣味やレクリエーションのプログラムなどが提供されています。
４、まとめ：医療従事者としての視点
介護サービス市場の動向や高齢者向けビジネスの多様化を理解することは、
患者さんやその家族へのより良いサービス提供に繋がります。
介護保険制度の枠組みを超えて、高齢者のニーズに応えられるよう、
多角的な視点を持つことが重要ですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
（当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。）
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座（動画）の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/ （講座）
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格！
2023年、中小企業診断士の1次試験の２次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ（HIIT最高！）と読書。
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