【理論と実践】2025年度の病院経営を見据える

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令和7年3月31日　医療・介護経営の理論と実践　2513号

■2025年度の病院経営を見据える

中神勇輝（なかがみゆうき）
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おはようございます。中神です。

あっというまに、2024年度も終了し、新たな年度を迎えます。
2025年度は病院経営にとって、これまでにない厳しい試練の時を迎えています。

増収減益の状態が続く中、6割以上の病院が赤字経営に陥っています。
診療報酬改定の影響は想定を上回り、多くの医療機関が苦境に立たされています。
人件費や物価の高騰が利益を圧迫し、経営の先行きに暗雲が立ち込めています。

このような厳しい環境下で、私たちは何をすべきでしょうか。

まずは、増収減益、赤字の根本的要因を徹底的に分析し直すことが不可欠です。

現状を客観的に把握し、短期・中長期の課題を明確に抽出・共有した上で、
具体的なアクションプランを策定し、着実に実行に移すことが重要です。

特に注目すべきは「総力戦」の発想です。
組織全体で危機感を共有し、それぞれの部門・職種が連携して
課題解決に取り組む体制づくりが急務となっています。

一人が100%の力を出し切ることは長続きしません。
しかし、100人がそれぞれ1-2%ずつ改善に取り組めば、
組織全体として大きな変革を生み出すことができます。

この「小さな改善の積み重ね」こそが、厳しい環境を乗り越える鍵となるでしょう。

医療の質を維持しながら経営効率を高めるという難題に、
組織一丸となって取り組んで行く必要があります。

危機はチャンスでもあります。
この試練を乗り越え、より強固な経営基盤を築く転機としたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

（当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。）

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この記事を書いたのは、こんな人。

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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ（HIIT）、読書。

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