【理論と実践】DXの新潮流:データと信頼がビジネスを変革する
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令和7年1月28日 医療・介護経営の理論と実践 2452号
■DXの新潮流:データと信頼がビジネスを変革する
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
先日、DXのセミナーに参加しましたので、そのシェア・感想です。
【データ活用による顧客価値の創造】
企業のデジタル戦略において、データは中核的な役割を果たしています。
例えば、Pontaカードの分析では、一見売上順位が低い商品でも、
強いファン層の存在を特定。
また、アメリカのTARGETの事例では、購買データから妊娠初期を推定し、
パーソナライズされたマーケティングを実現していることにたいへん驚きました。
【市場構造の変革:匿名から顕名へ】
従来の匿名市場では、単なる商品やサービスの取引に終始していましたが、
デジタル時代では顕名市場への移行が進んでいます。
顕名市場とは、
従来の匿名市場(スーパーでの現金での買い物など)と異なり、
企業と顧客が互いを特定できる関係性を持つ市場のことです。
例えば、サブスクリプションサービス、ポイントカード会員、オンラインショッピングでは、
・個々の顧客の購買履歴やニーズを把握できる
・パーソナライズされたサービス提供が可能
・継続的な関係構築とフィードバックが可能
・データを活用した価値共創ができる
といった特徴があります。
企業と顧客の継続的な関係構築が重要となり、
データはその関係更新と価値共創のツールとして活用されています。
【デジタル時代の信頼モデル】
セラノス社の詐欺事件やリクナビ問題は、
デジタル時代における信頼の重要性を示す教訓となりました。
山岸理論による「信頼の構造」では、
能力、法令遵守(安心)、
そして最上位に位置する理念や価値観(人格)の3層構造が示されています。
【DXの3つの段階】
デジタイゼーション:業務プロセスの可視化と改善
デジタライゼーション:顧客に応じた個別化された対応
狭義のDX:デジタル空間における新たな価値創造
【これからの30年は、深化と探索のバランス】
従来型の知識・技術の深化(横軸)に加え、
社会変化への適応という探索(縦軸)の重要性が増しています。
変化の激しい時代において、企業は自らの意味や価値を継続的に変革していく必要があります。
デジタル時代において、信頼できない事業者にはデータが集まらず、
結果として競争力を失うことになります。
データエコノミーの成功の鍵は、確かな信頼モデルの構築にあります。
信頼を得られる法人として、良い人格・理念を持ちたいと思いますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/ (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/ (紹介)
◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)
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◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士(登録申請中)、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。