【1386】ホームページの分析と外来患者さん
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
1386日。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)
今日は、「ホームページの分析と外来患者さん」について。
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係がありません。全ての文責は私個人に属します。)
前振り(^-^)
経営資源といえば、人・物・金・情報です。
その経営の大きな要素になるのが収益です。
収益は、単価と患者数の掛け算です。
最近は、その患者さん、という視点から記事を書いています。
患者数の増減は、病院経営に大きな影響を与えます。
毎月の外来患者数や入院患者数をチェックするのは、病院にとって当然です。
患者数が極端に減っていれば、何かしらの要因があります。
分析し、必要があれば対策を立てる必要があります。
今回は、外来受診の大きなきっかけとなる、ホームページの分析について考えてみます。
患者さんが受診するきっかけのトップ3は、ホームページです。(自分調べ(笑))
では、「どんなページが見られているのか」ということを確認することが大事です。
よく言われるのは、各ページごとのビュー数ですね。
たくさん見られている!と言っても、どのページが見られているのか分からなければ評価しようがありません。
あと、面白いのは、この数字は有名人の発言に大きく影響を受けることが時々あります。
例えば、一時期、ICLのページが多く見られた時期がありました。
ICLは、眼科の自由治療の1つです。
突発的に増えた後も多くの方に見られてはいますが、このように何かがきっかけで急に増えることがあります。
全体のページビュー数が増えた場合に、どの項目が増えたのか、ビュー数が増えた結果、受診にどのように影響しているか、関係性も考察しておきたいですよね。
また、安定的に見られているページが、自法人が特に見てほしいと思っている内容か、ということも要チェックです。
どのページが見られているのか、客観的に見ていきましょう。
次に大事なのは、診療科別(分野別)ですね。
診療科以外でいうと、部門や法人の行事、採用ページなどがありますが、外来患者数につながる、という点では、診療科別のチェックが必須です。
と偉そうなことを書いていますが、以前はページごとの把握はしていたものの、診療科別の分析調査はしていませんでした。
そういう分類でもデータ作成をしていなかったので、どうしようかと思い、工夫したのです!
方法は、以下の通りです。
各ページのURLには、眼科なら、例えば「ganka」という単語が入っています。
その各診療科ごとに入っている単語を使い、IF関数を駆使して抽出し、診療科別のグループ分けを行いました。
自分の病院が強化している診療科が注目されているのか、患者数が多いのか見ておきたいです。
力を入れてページを作っている割には全然見られてない、ということがあれば、残念です。
その逆もあって、なぜ、そんなに見られているの?ということもあります。
ここから見えてくるのは何でしょうか?
例えば、地域のニーズに合致した情報を提供できているか?
患者さんの求めている情報を分かりやすい形で伝えられているか?
といったことの示唆になるかな、と思います。
見える化するからこそ、改善点に気づきます。
気づかないと、対応できません。
ターゲットという視点も大事です。
ホームページの対象者は、高齢者本人というよりも、その家族だったりします。
見てほしいターゲットに届く内容になっているか。
ターゲットに焦点が絞れているかということも振り返ってみる必要あります。
例えば、「待ち時間を改善したいな」と思い、予約制を導入したとします。
「予約制を導入した」という案内ページを作ったとします。
患者さんが受診しやすい予約制の導入ですから、患者さんに見てもらわないと意味がありません。
ホームページだけで検索されにくいのであれば、SNSとの合わせ技で、ターゲットに届ける、ということも有効です。
適切な情報提供は、患者さんのためになります。
その結果、外来患者さんの受診増にもつながります。
目的を持って作り込み、ターゲットに届いているか、目的に見合った成果が出ているか、確認したいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)