【1405】相手の立場に立った逆紹介とは?
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
1405日目。医療経営の森より、中神がお届けします(^_^)
今日のテーマは「相手の立場に立った逆紹介とは?」。
結論は、「情報をしっかり伝える、患者さんを戻す」。
月次決算をみて、まず最初に見るものは何でしょうか?
たいてい利益です。
利益とは、顧客への価値の対価でもあり、社会的責任とも言われます。
利益がなければ、その組織は永続できません。
ゴーイングコンサーンとも言われますように、企業は継続するのが前提です。
医療機関であれば、地域に医療・価値を提供し続けるためにも利益が必要です。
その利益は、収益から費用を引いたものですので、収益と費用の内訳を知ることが大事です。
その内訳について、切り口を変えながら考えています。
では、本題に入ります。
まず、収益は患者数と単価の掛け算です。
よって、集患は極めて大事です。
その患者さんは、どのようなきっかけで病院で来られるでしょうか。
家族のすすめ、友達のすすめ、といった口コミで来られる人。
インターネット、ホームページを見て来られる人。
他の医療機関からの紹介状を持って来られる人。
色々なきっかけがあります。
その中で、紹介状を持って来られる方も多数おられます。
手術症例や入院症例の方も多く、急性期の医療機関にとって紹介件数が多いかどうかは生命線です。
診療報酬でも、紹介率は問題にされています。
紹介される、ということは大変嬉しいことですが、良かった良かった、と喜んでいるだけではダメです。
その医療機関に対して、ちゃんと返書をしているでしょうか?
逆紹介をしているでしょうか?
ここが鍵です。
送った患者さんが、そもそも受診されたのか、どのような診断を受けたのか、どのような予定になったのか。
この情報を返すことで、紹介元の医療機関Aは安心します。
これは返書ですね。
受診してすぐの返書と、治療がひと段落したタイミングでの返書と2種類あります。
後者まで行うことはなかなか難しいかもしれません。
特に、自院から、他の医療機関Bにさらに転送・紹介となった場合は、なお難しいです。
おそらく、他の医療機関Bからの返書は来ていると思いますが、それを紹介元の医療機関Aにさらに伝える配慮ができるか・・・。
しかし、知りたいのが人情。
そこまでの情報共有ができれば、安心して紹介されるでしょう。
そして、一通りの治療を終えた後、患者さんが戻って来るのか、ということも大事です。
逆紹介ですね。
逆紹介にも、紹介を頂いた方を戻すというUターンのパターンと、紹介をいただいた訳ではなくても紹介するというIパターンがあります。
急性期の病院から、かかりつけ医を担う医療機関へ戻す、紹介するという地域での患者さんの流れが大事です。
悪化したら急性期へ。
落ち着いたらかかりつけ医へ。
この循環をしっかり回すことが地域連携の一つになる、と思います。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)