【理論と実践】資産に2種類あり、その一つは流動資産

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令和4年12月14日 病院経営の理論と実践 1676号

■資産に2種類あり、その一つは流動資産

中神勇輝(なかがみゆうき)
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こんにちは。中神です。

本日から貸借対照表の勘定科目について!

そもそも貸借対照表とは何でしょう?

別名、バランスシートとも言われます。
資産と負債と純資産の3つから構成され、病院の経営状態を表すことができるようになっています。
資産と負債のバランスが取れているか、安全性を確認します。

・流動比率
・負債比率
・自己資本比率

など、いろいろな指標があります。
その指標については今回、特に触れず、どんな勘定科目があるかを確認してみます。

まず、「資産」には、流動資産と固定資産があります。

流動資産とは、その名の通り、動くことができる資産、ですね。
1年間という期間を区切りに、融通のきく資産のことです。
このような資産があれば、いざ!というという時に現金を替えることができますので、
安全性に大きく影響する項目です。

では、どんな項目があるでしょうか?

○現金

現金、他人振出当座小切手、送金小切手、郵便振替小切手、送金為替手形、
預金手形(預金小切手)、郵便為替証書、郵便振替貯金払出証書、期限到来公社債利札、
官庁支払命令書等の現金と同じ性質をもつ貨幣代用物及び小口現金など

→現金そのものですね。

○預金

当座預金、普通預金、通知預金、定期預金、定期積金、郵便貯金、郵便振替貯金、
外貨預金、金銭信託その他金融機関に対する各種掛金など。
ただし、契約期間が1年を超えるものは「その他の資産」に含める。

→現金に類する項目ですね。

○医業未収金

医業収益に対する未収入金(手形債権を含む)

→医療機関ではレセプトという形で診療報酬を請求します。
10月の診療報酬の分の請求は、11月に行い、12月に入ってきます。
実に2ヶ月のタイムラグ(未収の状態)があります。

また、患者の自己負担分を得られていない場合の未収金もありますね。

○未収金医業収益以外の収益に対する未収入金(手形債権を含む)

医業収益以外の収益に対する未収入金(手形債権を含む)

○有価証券

国債、地方債、株式、社債、証券投資信託の受益証券などのうち
時価の変動により利益を得ることを目的とする売買目的有価証券

→損益計算書の項目で、有価証券売却益や売却損といった項目がありましたが、
それに関連した内容ですね。
あまり気にしなくて良いでしょう。

○医薬品

医薬品のたな卸高

→診療報酬として請求できるものですが、使用しなければただの在庫です。
ただ、診療報酬として請求できないものもあります。
現金ほどの融通性がない科目でもあります。

○診療材料

診療材料のたな卸高

→扱いとしては、医薬品に似ていますね。

○給食用材料

給食用材料のたな卸高

→その名の通り、給食の材料(食材)ですね。
1年と言わず、消費しそうな気がしますが・・・。

○貯蔵品

(ア) 医療消耗器具備品のたな卸高
(イ)その他の消耗品及び消耗器具備品のたな卸高

→ある程度、ストックしておくものですね。

以上が流動資産ですね。

これらの項目どの程度あるかは、重要な視点です。
いざという時に現金(に替えやすいもの)があるかどうかは、
安全性を示す大事な項目でした。

では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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