【理論と実践】安全な生活領域の確保、移乗や移動・排泄に関わる環境整備(介護福祉経営士テキスト参照)

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令和6年6月24日 医療・介護経営の理論と実践 2234号

■安全な生活領域の確保、移乗や移動・排泄に関わる環境整備(介護福祉経営士テキスト参照)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【理由・参考書】

医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。

介護福祉経営士テキスト基礎編1ー5
「高齢者介護と介護技術の進歩」を参考書に使っています。

( テキストは以下からどうぞ。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/851
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )

学習目標として、介護福祉経営士2級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは知識や体系を網羅的に学べることです。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
詳細や正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

本日のテーマ・内容は、「安全な生活領域の確保、移乗や移動・排泄に関わる環境整備」です。

環境整備の進展の続きです。

1、安全な生活領域

昨日も述べたように、住環境整備において課題になりやすいのは、段差ですね。
足の上がりにくさ、視覚機能の低下によって、つまずきやすくなります。
よって、段差の解消は重要です。

その際、床の材質も大事な視点です。
すべりにくい、傷つきにくい硬度や強度の床材、
クッション性や滑り抵抗の大きい床材、
トイレ、浴室など、それぞれの場所に応じて適した床材がありますね。

また、手すりであれば、移動用と、
立ち上がり動作や移乗などの上下運動用に使用するものがあります。
幅員や家具、視覚機能の視点では、色彩や照明も生活環境との関連が深い部分です。

普段、気づきにくいところですが、
いろいろな点に配慮すべき点があることに気づきますね。

2、移乗や移動を可能にする住環境

1)屋外への移動

先ほどは、住居内での動きをどうするか、という話でしたが、
屋外への移動も重要です。
生活範囲との関係が極めて深いです。

たいていの家の玄関には、階段があります。
この段差を解消するために、段差解消器や手すりを設置したり、
スロープを設置したりする対策が考えられます。

2)屋内での移動

日常的に移動する経路を動線と言います。
その動線を安全にする、ということが大事です。

移動の主なポイントは、廊下や階段ですね。
生活に不可欠な部屋と部屋をつなぐのが廊下や階段であり、
移動の容易さや安全性が求められます。

車椅子での移動の場合は、幅員がとても重要になりますし、
階段における踊り場も安全面から大事です。
手すりは両側につけると良い、といったことも言われます。

屋内・屋外ともに、利用者にとって大切なことは、
移動できることによる生活領域の拡大、生活の質の向上があると思いますね。

3、排泄の環境

1)基本的な考え方

排泄行為への配慮は大事です。
これまでも紹介してきた通りです。
自立生活の第一歩を実現するためにも、
また、介助者にとっての介護負担を軽減するためにも、希望が多い部分です。

高齢者は、トイレに行く頻度が多く、
特に、寝る場所とトイレの距離は短くしたほうが良い、と言われます。

2)その他の安全面・効率面からの整備

また、トイレは、引き戸の方が良いと言われます。
いざという時に外部から救出しやすいのが理由です。

車椅子を使った場合のパターンを考えたり、
便座への立ち座りに用いる手すりの設置ということもあります。

その他の住環境整備や設置機器の配慮ということで、
例えば、トイレと洗面、脱衣所をワンルーム化することで、
介助スペースの節約や共有化、建具数を減らすことができる、ということもあります。
整容や更衣の視点から、洗面脱や更衣室の機能整備も大事です。

生活にとって必須の部分をいかにカバーするか、
福祉用具の大枠を知り、適切に情報提供していけるようになりたいものです。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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