【理論と実践】地域包括ケア病棟の在宅復帰率の計算方法(令和6年度改定)

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令和6年8月19日 医療・介護経営の理論と実践 2290号

■地域包括ケア病棟の在宅復帰率の計算方法(令和6年度改定)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度診療報酬改定に伴い、在宅復帰率の計算方法が一部変更になりました。
地域包括ケア病棟入院料を算定している病院は要注意ですね。
改定のポイントと計算時の注意点について確認します。

【計算対象】

地域包括ケア病棟における在宅復帰率の計算対象は、以下の通りです。

・自宅
・居住系介護施設
・介護老人保健施設(一部を除く)
・有床診療所(一部を除く。)

主な変更点は以下の通りです。

1)短期滞在手術等

・短期滞在手術等基本料を算定する患者
・短期滞在手術等基本料1の対象手術等を実施した患者
・短期滞在手術等基本料3の算定要件を満たす患者
を対象から除きます。

2)在宅強化型(超強化型を含む)の介護老人保健施設

在宅復帰率の分子に、在宅強化型(超強化型を含む)の
介護老人保健施設への退院患者の数の半数を加える。

【改定の背景】

今回の改定は、地域包括ケアシステムの推進を目的としています。

短期滞在手術等基本料を算定した患者の除外は、
短期的な入院と在宅復帰支援の評価を明確に分けためです。
介護施設等への退院を算入対象としたのは、
地域包括ケア病棟などの役割を明確化し、在宅復帰・在宅療養支援を推進するためです。

【まとめ】

在宅復帰率は、病院の診療報酬に大きく影響する指標です。
改定内容をしっかりと理解し、正確な計算を行う必要があります。
もし計算方法に不安がある場合は、厚生労働省の通知やQ&Aなどを確認するか、
専門家に相談する必要がありますね。

今回の改定を機に、改めて病院の在宅復帰支援体制を見直し、
地域包括ケアシステムへの貢献を目指しましょう!

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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