【理論と実践】コーポレートコーチング:組織の成功のための重要な洞察(読後所感)

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令和6年9月16日 医療・介護経営の理論と実践 2318号

■コーポレートコーチング:組織の成功のための重要な洞察(読後所感)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

今日は、苫米地英人氏の「コーポレートコーチング(下)」について
考察してみたいと思います。

上巻に続き、現状の外側に連れ出そうとする目標と、
目標設定に伴って生じるモチベーションの向上などについて、
仕組みを学ぶことができました。

そこまで長くない本なので、興味がある方はご覧ください。
Kindleのunlimitedでも読めますよ。

現代のビジネス世界において、コーポレートコーチングの役割はますます重要になっています。
組織の成功を促進するコーポレートコーチングの世界から得られる
重要な洞察をいくつか探ってみましょう。

【エフィカシーの力】

コーポレートコーチングの核心にあるのは、「エフィカシー」という概念です。
これは、目標を達成する自己の能力に対する自己評価を指します。
高いエフィカシーは生産性の向上とポジティブな職場環境につながります。
コーチは組織内の個人および集団のエフィカシーを高める上で重要な役割を果たします。

【適切な目標設定】

コーポレートコーチの主要な任務の一つは、
組織が適切な目標を設定するのを支援することです。

これらの目標は以下の特性を持つべきです。

1)現状の外側にある
2)明確で十分に定義されている
3)個人と組織の aspirations(願望)の両方に合致している

リーダーの想像力と目標を明確に示す能力が組織全体の限界を決めることが多いため、
コーチングはしばしばトップから始まります。

【コーポレートトークの重要性】

組織内でのコミュニケーションの方法は、その成功に大きな影響を与えます。
集合的エフィカシー(コレクティブエフィカシー)が高い場合、
カジュアルな会話でさえ目標達成に焦点を当てる傾向があります。

この「コーポレートトーク」は、進歩の強力な推進力となり得ます。

(コーポレートトックを変えていくことが、組織を変えていくことになります。)

【コンフォートゾーンの克服】

成長には、しばしばコンフォートゾーンから踏み出す必要があります。
熟練したコーチは、個人やチームが現在の限界を超えるのを助け、
組織の目標に合わせて新しい「快適温度」を設定します。

(通常は、現状の「中」にあるコンフォートゾーンから、
関わりによって、現状の「外」に、コンフォートゾーンを設定することで、
 そこに向かおうとするモチベーションが生じる、ということです。)

【創造性の育成】

ビジネスの創造性は、現状を超えて見る能力と
それに応じて目標を設定する能力にあります。

(抽象化と具体化の能力が求められます。)

コーチは、人々が自身の前提に挑戦し、
枠にとらわれずに考えるよう促すことで、この創造性を育みます。

【リーダーシップの役割】

リーダーは組織全体の基調を設定する上で重要な役割を果たします。

リーダーは以下のことを行うべき、と言われます。

1)組織の目標を明確に伝える
2)これらの目標を超える方法を示す
3)企業の目標が個人の目標・願いを包含していることを確認する

【コーチング文化の構築】

理想的には、組織はすべての人がコーチングスキルを持ち、
互いの成長をサポートできる文化を育むべきです。
これにより、継続的な改善が当たり前となる動的で適応力のある環境が生まれます。

【専門性と柔軟性のバランス】

深い専門知識は価値がありますが、
組織には必要に応じて複数の役割を果たせる個人も必要です。
コーチはこのバランスを培い、専門家がより広い視野と能力を持つよう促します。

(専門性に価値はあるものの、これしかしません、という人だけでは、
変化の激しい時代を生きていけない、ということです。)

【コーチングアプローチとコンサルティングの違い】

具体的な解決策を提供するコンサルタントとは異なり、
コーチは組織の内部能力の開発に焦点を当てます。
彼らは従業員が解決策を見出し、内部から変化を推進できる環境を作り出すのを助けます。

(コンサルティングは、内部人材の役割の代わりを担うことがありますが、
コーチングは、内部人材の行動を支援すると言って良いでしょう。)

【変化の受け入れ】

コーポレートコーチングの導入は、既存の規範に挑戦するため、
初期には不快感を生み出す可能性があります。
しかし、この不快感はしばしばポジティブな変化と成長の兆候です。
時間とともに、より積極的で生産的、そして充実した職場環境につながります。
これらのコーポレートコーチングの原則を受け入れることで、
組織は潜在能力を最大限に引き出し、
今日の競争の激しいビジネス環境でイノベーション、生産性、成功を推進することができます。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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