【理論と実践】病院経営の要!施設基準と診療報酬のいろは

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令和6年10月2日 医療・介護経営の理論と実践 2334号

■病院経営の要!施設基準と診療報酬のいろは

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

今日は、病院経営に欠かせない「施設基準」と「診療報酬」の基本について、
見てみましょう。
これらを理解することで、適切な医療サービスの提供と、病院の健全な運営につながります。

1、施設基準とは

まず、「施設基準」とは、病院が特定の診療報酬を算定するために満たすべき条件のことです。
人員配置や設備などの要素を指します。
一方、「算定要件」は、誰が、いつ、誰に、何をするかといった要素です。

2、基本診療料と特掲診療料

診療報酬は大きく「基本診療料」と「特掲診療料」に分けられます。

「基本診療料」とは、診察料、入院料、その加算など、まさに基本となる部分です。
「特掲診療料」とは、処置や手術、検査など、直接的な治療部分といって良いでしょう。

これらの詳細は、以下の文書で確認できます。

1)告示:大まかなルール
2)通知:詳細な説明
3)事務連絡:疑義解釈など

3、施設基準の5つのポイント

施設基準を満たすには、以下の5点に注目しましょう。

1)人、部門、委員会

専従・専任の配置
研修実績の記録
組織図の作成
などの整備が求められ、書類で示せなければいけません。

2)部屋、設備、機器

必要な部屋の設置(施設基準によって、中央病歴管理室、リカバリー室など)
病室面積の確認
平面図の準備

同じく、書類で示す必要があります。

3)文書管理

マニュアルの定期的なアップデート
改訂日の明記
掲示物の適切な配置

毎年、見直すことを示されている書類もありますので、要注意です。

4)会議・委員会の実施

開催回数と参加者の記録
研修・講習の実施記録

実際に、開催、受講をしていても、
記録がなければ、何の証明にもなりません。

5)診療実績のモニタリング

直近のデータ収集
レセコンやDPCデータの活用

直近1年間のデータで、満たし続けなければいけない項目もあります。
しっかり、フォローし、基準に未達であれば、
遅滞なく、辞退届けをしましょう。

4、適時調査に備えて

施設基準の維持には、継続的な管理が欠かせません。
届出を行なっている施設基準の項目ごとに、以下の対策が求められます。

関連書類の確認・整備
定められた回数の定期的な研修の実施
診療実績の常時モニタリング

など、です。

毎年の8月報告の際に、欠けているものがないか、
チェックすることも有効です。

施設基準と診療報酬の理解は、病院経営の要です。
人員配置から書類管理まで、細かな要件を満たすことで、適切な診療報酬の算定が可能になります。

質の高い医療サービスの提供と健全な病院運営を目指しましょう。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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