【理論と実践】第185回社会保障審議会医療保険部会の資料(令和6年11月7日)の概要

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令和6年11月11日 医療・介護経営の理論と実践 2374号

■第185回社会保障審議会医療保険部会の資料(令和6年11月7日)の概要

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

第185回社会保障審議会医療保険部会の資料のうち、
以下の3つの議題について確認してみましょう!

1、社会保険診療報酬支払基金の組織変更について

支払基金を医療DXの実施主体として、法人の目的を変更する、
という動きがあります。

新たな運営会議の設置や組織体制の見直しや、
医療DX総合確保方針や中期計画の策定など、まずは、形からですね。

DX化は、どうしても、国の動きと現場の状況とのズレがありますので、
このあたりをいかに、解消していくのか、
医療機関としても興味深いところです。

2、医療等情報の二次利用に係る現状と今後の対応方針について

医療データの二次利用促進のための環境整備や
仮名化情報の利用・提供の仕組みの整備、
情報連携基盤の構築と利用申請・審査体制の一元化などがあります。

仮名化情の報基本的な概念は、以下の通りです。
・氏名等の直接個人を特定できる情報は削除
・医療データ領域(検査値、診断結果等)はそのまま保持
・他の情報と照合することで個人を特定できる可能性がある情報

ビッグデータを匿名化して、活用する大切さは重々承知しつつも、
現場としては、使いきれていない実態がありますので、注目したいところです。

3、PMH(Public Medical Hub)の構築について

自治体と医療機関・薬局をつなぐ情報連携基盤の整備のことですね。

マイナンバーカードを活用した医療費助成の効率化、
令和8年度以降の全国展開に向けた体制構築が挙げられます。

以上3点の狙いをまとめると、
・医療DXの推進による医療の質の向上と効率化を目指している
・個人情報保護と医療データの利活用の両立を図る
・マイナ保険証の利用促進と医療費助成の効率化を進める
といったことがあります。

全国市長会からは、システム改修等に関する十分な財政措置や、
地域の実情に応じた柔軟な対応を求める意見が提出されている、とのことです。

資金がなければ、整備することはできませんし、
地域の特性も踏まえて、取り組む必要があるため、
一筋縄ではいかないことが多分にありそうです。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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