【理論と実践】医療経営の視点 – 九州の病院訪問から学んだこと
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令和6年12月5日 医療・介護経営の理論と実践 2398号
■医療経営の新しい視点 – 九州の病院訪問から学んだこと
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
【訪問によって】
先日、これまでウェブ上で情報交換をしていた九州の病院を初めて訪問する機会がありました。
事務部長と経営企画課長との対話を通じて、
病院の現状と未来への展望について学ぶことができました。
今回の訪問で特に印象的だったのは、病院の経営におけるアプローチです。
一般企業では当たり前とされる経営管理の視点が、
医療機関では、比較的弱いと言えます。
【病院経営と4つの視点】
医療機関の存続には、一定の収益確保が不可欠です。
入院患者数や外来患者数は、その重要な指標となります。
経営企画部門の役割として、これらの指標を適切にフォローし、
現場にフィードバックすることです。
時には嫌がられることを覚悟で、改善に向けた声かけを行う。
そういった「役割」を持つ人材と、その声かけを受け入れられる組織風土が、
病院の力と言っても過言ではありません。
ここで重要なのは、バランスの取れた経営視点です。
医療におけるバランスト・スコアカード(BSC)の4つの視点は、
まさにこの考え方を体現しています。
1. 財務の視点
2. 顧客(患者)の視点
3. 業務プロセスの視点
4. 学習と成長の視点
医療機関にとって患者の視点が最も重要であることは言うまでもありません。
しかし、業務プロセスや成長の観点に加えて、財務・経営の視点も同様に重要なのです。
これらの視点をバランス良く管理することで、
持続可能で質の高い医療サービスを提供できます。
自らの活動が経営的に適切に行われているか、確認し、改善を続けることが求められます。
患者への適切な医療サービスを提供しながら、同時に組織の持続可能性を追求する。
そのバランスを追求することが、これからの医療機関に求められる最も重要な課題ですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
医療経営士1級(2023年合格)、中小企業診断士2次試験合格(2023年度)、次は登録。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。