【理論と実践】医療改革の波 – 日本の医療が直面する課題と展望

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令和7年1月17日 医療・介護経営の理論と実践 2441号

■医療改革の波 – 日本の医療が直面する課題と展望

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

先日、日本の医療の将来像について深く考える機会となる貴重な勉強会に参加しました。
その内容は、現在の医療界が直面している課題と、それに対する改革の必要性を強く印象付けるものでした。

【転換期、その理由】

我が国の医療制度は、大きな転換期を迎えています。
最近の診療報酬改定では、かかりつけ医機能の強化や、
オンライン診療の拡充など、新たな医療提供体制の構築に向けた施策が打ち出されました。

これらの改革の背景には、急激な少子高齢化という避けられない現実があります。
特に注目すべきは、高齢化率が29%を超え、国民の約3人に1人が65歳以上という状況です。
(令和5年10月1日)

【人口変化が起こす変革の必要性】

一方で、出生数は年々減少を続け、2023年には80万人を下回りました。

この人口構造の激変は、医療制度の根幹を揺るがす重大な課題となっています。

かつての日本の医療制度は、高度経済成長期における人口増加、
特にベビーブーム世代の存在を前提に設計されました。

しかし、現在の人口動態は、その前提を完全に覆すものとなっています。
この現実を直視せず、従来通りの運営を続けようとする医療機関は、
今後、生き残れない可能性が高いでしょう。

かつての護送船団方式による医療行政は既に過去のものとなり、
各医療機関には独自の経営戦略と改革への積極的な取り組みが求められています。

具体的には、デジタル化への対応、地域医療連携の強化、
医療の質の向上と効率化の両立など、多岐にわたる課題に取り組む必要があります。

【求められる行動力】

これからの医療機関には、単なる経営努力だけでなく、
変革への強い意志とそれを実現する行動力が不可欠です。

地域医療を守り、質の高い医療サービスを持続的に提供していくという
社会的使命を果たすためには、時代の変化に応じた柔軟な対応と、
先見性のある経営判断が求められます。

医療機関として、この変革の波に乗り遅れることは、
地域社会への責任を放棄することにもなりかねません。
新しい時代の医療のあり方を真剣に考え、実践していく時になっていますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士(登録申請中)、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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