【理論と実践】施設基準と病院運営

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令和7年5月23日 医療・介護経営の理論と実践 2566号

■施設基準と病院運営

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おはようございます。中神です。

今日のテーマは、施設基準と病院運営。

病院は実に膨大かつ複雑な法令・制度の網の目の中で、運営されています!

■施設基準:病院経営の命運を左右する絶対条件

特に注目すべきは「施設基準」という厳格な基準です。
これは単なるガイドラインではなく、病院の生命線そのものと言っても過言ではありません。
施設基準の範囲は年々拡大し、今や設備や人員配置だけでなく、
診療実績の数値、最新のICTシステムの導入状況まで、際限なく増え続けています。

■届け出と算定

この「施設基準」というハードルを一定レベルまでクリアできなければ、
多数の診療報酬点数の届け出ができず、
つまり請求ができないという現実があります。
病院経営者にとって、これは文字通り「死活問題」です!

■達成はゴールではなく出発点に過ぎない

まず最初のハードルは、その基準に到達すること。
しかし、それはあくまで序章に過ぎません。
さらに大変なのは、その高いレベルを常に維持し続けなければならないことです。
これは本当に容易ではないです。

■適時調査:厚生局による査察

維持状況は毎年の報告が義務付けられているだけでなく、
数年に一度、「適時調査」という名の現場調査が行われます。
これは厚生局の調査官が直接病院に来訪し、細部にわたってチェックするという、
病院スタッフにとって緊張する瞬間です。

■不適切な管理がもたらすもの

この適時調査で不適切な領域が見つかった場合の結末は深刻です。
莫大な返還金が発生することもあり、
病院経営を根底から揺るがす事態に発展することも珍しくありません。

■日常管理の徹底

だからこそ、日常の管理体制は極めて重要です。
すべての病院は、この現実と向き合い、日々の管理体制を構築・維持するために、
努力を続ける必要があります。
これは病院スタッフ全員の義務、と言えますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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