【理論と実践】後発医薬品・リフィル処方箋の課題と医療機関の対応
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令和7年7月13日 医療・介護経営の理論と実践 2617号
■後発医薬品・リフィル処方箋の課題と医療機関の対応
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おはようございます。中神です。
■令和6年度診療報酬改定で何が変わったのか
医療費抑制と効率化を目指した今回の改定では、
後発医薬品とリフィル処方箋の推進が大きなテーマとなりました。
しかし、現場には新たな課題も浮上していますよね。
■後発医薬品をめぐる現状と課題
供給不安定が最大の問題です。近年、後発医薬品の供給不足が深刻化しています。
後発医薬品を増やそうと思っても、卸から「薬がありません」と言われるケースも見られます。
長期収載品の選定療養導入もありました。
後発品上市から5年経過した先発品は選定療養の対象となり、患者負担が増加します。
これにより医師・薬剤師は患者への丁寧な説明がより重要になります。
■リフィル処方箋の課題
制度開始から2年経ちますが、
医療側の慎重な姿勢もありますし、患者側の認知度不足もあり、
リフィル処方箋の利用は期待ほど進んでいません。
■医療機関で考えられる対応
診療報酬で示されているように、
後発医薬品対応方針、リフィル処方可能である旨を明示することや、
スタッフの理解(なぜ、それが求められているか、制度の趣旨)、
患者の理解(薬剤変更の可能性について説明)も考えられます。
ただ、制度設計を理解することは当然大事ですが、
現行の診療報酬では、費用対効果が低いため、
経営とのバランスを踏まえた実現可能な施策を実現していく必要があり、
まだまだハードルが高いのが現状ですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。