【理論と実践】ヒヤリハット報告で作る安全文化

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令和7年7月21日 医療・介護経営の理論と実践 2625号

■ヒヤリハット報告で作る安全文化

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おはようございます。中神です。

前回はスイスチーズモデルを通じて、なぜ医療事故が起こるのかを学びました。
今回は、そうした事故を防ぐための「安全文化」について、
特にヒヤリハット報告について、学びましょう!

■なぜヒヤリハット報告が重要なのか

安全を重視している組織に共通点があります。
それは「ヒヤリハット事象や軽微な事象を積極的に集めている」ということです。
これこそが、知的で望ましい警戒状態を継続していく最良の方法です。
情報の共有こそが事故防止の鍵となります。

■Leaderに求められる姿勢

Listen(聞く):現場の声に耳を傾ける
Explain(説明する):なぜ安全が重要かを伝える
Assist(援助する):報告しやすい環境を整える
Discuss(話し合う):みんなで安全について考える
Evaluate(評価する):報告内容を真摯に検討する
Respond(応える):改善につなげる行動を取る

■組織文化の力

組織が「仕事の速さやコスト削減を最優先」にしてしまうと、
安全のためのひと手間を面倒だと考える文化が生まれてしまいます。
そして、誰もそれに疑問を持たなくなり、それが「当たり前」になってしまう危険性があります。
しかし、安全文化は「エンジニアリング」できます。
具体的な方法を現実の日常業務に応用することで、確実に安全な職場を作ることができます。

■私たちができる具体的なアクション(今日から始められること )

・小さなヒヤリハットも積極的に報告する
・同僚の報告を否定せず、感謝の気持ちを示す
・「危ないことを危ない」と言い続ける勇気を持つ
・情報に基づいた判断を心がける
・改善提案も積極的に
・効率化のアイデア
・ミス防止の工夫
・患者サービス向上の提案

■まとめ

学習し続ける組織とは何でしょうか。

「組織の学習障害は致命的である。
そのために、企業は人間の人生の半分の長さも存続できない」と言われます。

私たちの病院が患者さんに信頼され続けるためには、
学習し続ける組織であることが不可欠です。

そのために、現場からの情報収集と共有、
そしてそれに基づく継続的な改善が必要です。
安全文化の醸成は、一人ひとりの小さな行動から始まります。
身近なヒヤリハットの報告と共有が、
患者さんの安全と私たちの職場をより良くする第一歩となりますね

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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