【理論と実践】新たな地域医療構想と、急性期拠点機能
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令和7年7月27日 医療・介護経営の理論と実践 2631号
■新たな地域医療構想と、急性期拠点機能
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おはようございます。中神です。
今日は、2027年から始まる「新たな地域医療構想」における機能について確認してみましょう。
・急性期拠点機能
手術や救急医療などの医療資源を要する症例を集約化して提供する拠点機能
・高齢者救急・地域急性期機能
高齢者救急を受け入れ、早期リハビリと退院調整により迅速な退院を実現する機能
・在宅医療等連携機能
地域での在宅医療を実施し、他機関と連携して24時間対応・入院対応を行う機能
・専門等機能
集中リハビリ、中長期入院、有床診療所機能、特定診療科に特化した専門機能
の4つです。
今日は、この中の、「急性期拠点機能」について、です。
この機能は、持続可能な医療従事者の働き方と医療の質を確保するために、
手術や救急医療など多くの医療資源を要する症例を地域で集約化して提供する役割を担います。
主に「治す医療」に重点を置き、
全身麻酔手術の年間件数が2,000件以上、救急搬送件数が年間2,000件以上といった
基準を設ける「総合入院体制加算」や「急性期充実体制加算」を算定する
基幹病院がこの機能を果たすことが多い、と言えるでしょう。
この機能を持つ医療機関には、
24時間体制での画像診断・検査・調剤、複数の診療科の標榜、
精神科リエゾンチーム加算などの充実した医療提供体制が求められます。
ただし、人口規模の小さな医療圏では、この拠点機能の維持・評価に課題が存在します。
求められる標準の設備・実績・機能はなくても、実際には、
同様の役割を果たすことがあるからです。
そして、治した後、どこで見るのか、そのためにも、他の機能である
「高齢者救急・地域急性期機能、在宅医療等連携機能、専門等機能」との連携、
病床再編・集約化の推進も重要な要素です。
機能分化・集約・連携と、病床再編待ったなし、ですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。