【理論と実践】事務職員だからこそデータ活用で活躍できる(前編)
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令和7年8月11日 医療・介護経営の理論と実践 2646号
■事務職員だからこそデータ活用で活躍できる(前編)
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おはようございます。中神です。
■はじめに
事務職は、医療の専門職ではありません。
どうしたら病院の課題解決に貢献できるのだろうか。
そんな悩みを持っている事務職員は多いでしょう。
先日参加したセミナーで、とても印象深い話を聞きました。
それは「事務職員も事務の専門家として、
データを武器に自信を持ってチーム医療に参加できる」というメッセージです。
■なぜデータ活用が重要なのか
医療現場は、エビデンスベースで動いています。
医師をはじめとする医療専門職は、
EBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づく医療)を思考のベースになっています。
EBMとは、「個々の患者のケアに関する意思決定において、
現在の最良のエビデンスを意識的、明示的かつ思慮深く用いること」を指します。
つまり、医療現場では「なんとなく」や「感覚的に」ではなく、
客観的なデータや根拠を基に判断することが当たり前になっています。
この大前提、考え方を理解しなければ、
ズレに気づかず、意見のすれ違いが発生します。
■事務職員の強みを活かす
事務職員は、様々なデータを扱っています。
財務、医事、DPC、人事、日報など、
病院運営に関わる貴重な情報を作ったり、見たりする機会が多いでしょう。
これらのデータを適切に活用することで、
病院の課題を客観的に把握し、
解決策を提案できる「プロの事務職員」になることができる!ということです。
■データを活用した課題解決の基本的な流れ
1)課題・現状把握・問題点の明確化
・感覚的に「おかしいな」と思った点を数値で確認
・定期観察している項目の異常値をチェック
2)対策案策定・指標の設定
・課題を解決したらどうなるかという目標数値を設定
3)取り組み実施
・具体的な改善策を実行
4)指標の測定・評価
・結果を数値で検証し、次のアクションにつなげる
信頼できるデータを設定し、分析し、結果を説明するという一連の流れを意識すること、
データに慣れ親しみ、日々の業務の中でデータにアンテナを高く持ち、使うこと。
取り組んでいきましょう。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/ (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/ (紹介)
◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)
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◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。