【理論と実践】医事業務の真骨頂である請求書作成

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令和7年9月12日 医療・介護経営の理論と実践 2678号

■医事業務の真骨頂である請求書作成

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おはようございます。中神です。

二日ほど、脱線しましたが、
本日から、元の流れに戻り、医事課の業務について見ていきます。

今後のテーマは、医事課の会計業務です。
その内容は多岐にわたります。
また、会計業務と聞くと、経理を思い出しますが、そうではありません。

■請求書の作成の専門性

まずは、「請求書作成」というテーマです。

診療内容に基づいて正確な医療費を算定し、患者さんへの請求書を作成します。

私たちが、病院を受診した後に、支払い窓口に寄っています。
サッと会計に呼ばれることもあれば、
後から来た方が呼ばれることもあります。

病院ごとに、請求書の作成の手順に多少の違いはあると思いますが、
基本は、カルテやオーダー情報をもとに、
患者さんに行った医療行為について、診療報酬に合致した点数を
レセコン(診療実績を入力し、請求書やレセプトを作成するシステム)に
入力していきます。

この計算過程が、医事課の腕の見せ所となります。

病名が入力されていなかったり、
患者に対する指導をしているにも関わらず、実施入力がなかったりすれば、
医師に確認します。
手術や検査などには、付随して加算を算定できる場合があります。
レセコンで自動発生させることもあれば、
対応が難しい場合には、追加で手入力することもあります。

単純な内容であれば、計算にそこまで時間はかかりませんが、
例えば、同日に、併科受診をすれば複雑さが増します。
同じ月に算定できない点数もあるなど、時系列を踏まえた入力も必要です。
難病や自賠・労災など、保険適用の判断など、専門的な知識が必要です。

■待ち時間と正確性の天秤

そして、ここで大変なのは、
患者さんが支払い窓口で待っている、ということです。

1日に、何百人も来院されるような病院であれば、
請求書の作成の大変さが増します。
焦って、計算間違いをしてもダメですし、
ゆっくり入力して、患者さんを待たせるのもよくありません。
このバランスが大変なのです。

会計後払いシステムといったように、
クレジットカードを登録しておいて、
支払い窓口で待つことなく、受診後は、そのまま帰宅できる、
という仕組みもあるぐらいです。

お待たせしてしまっている会計ですが、
裏方では、カルテの記録を確認し、正確に計算しようと、時間との戦いの末、
請求書ができていることを知っていいただけると、幸いです。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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