【理論と実践】新たな地域医療構想と医療機能の評価

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令和7年10月2日 医療・介護経営の理論と実践 2698号

■新たな地域医療構想と医療機能の評価

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おはようございます。中神です。

2026年度の診療報酬改定に向けて、ここ最近のトピックを振り返ってみましょう。

医療機関の厳しい経営状況や賃上げへの対応や、医療DXの推進や医師の働き方改革、
新たな地域医療構想の実現に向けた具体的な評価体系などが議論されています。

■新たな地域医療構想と医療機能の評価

2040年を見据えた新たな地域医療構想の実現に向け、
医療機関の機能分化・連携を推進するための評価体系が議論されています。

■主な論点・要望

1、急性期医療の評価

急性期医療を評価する「急性期充実体制加算」と「総合入院体制加算」について、
要件が類似している点が多いことから統合を求める声が上がっています。

また、2024年度改定で見直された重症度、医療・看護必要度のA項目について、
内科系症例が適切に評価されなくなったとの指摘があり、
救急搬送件数などを活用した新たな評価方法も提案されています。

内科的疾患に対応できる急性期病院が減少していくリスクを感じる状況です。

2、高齢者救急・地域急性期機能

前述の内科救急への評価をどのようにしていくのか。

地域包括医療病棟が、新たな地域医療構想における
高齢者救急・地域急性期機能を先取りするものと評価されています。
次期改定でもこの機能に注力すべきとの意見があることから、
役割を明確に分けたい、という思いを感じます。

3、大学病院の役割

大学病院などが担う教育・研究機能の維持・向上のため、
財政支援を求める要望が出ています。

大学病院からもクラウドファンディングの依頼が来ることもあります。
厳しい状況でも、教育・研究機関の役割を果たすための施策といえます。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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