【1380】患者さん、どんな理由で受診するの?
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1380日。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)
今日は、「患者数と内訳・受診理由」について。
前々回は、単価と診療区分ということについてご説明しましたので、今回は、患者数です。
一般的にも収益は、単価と顧客数の掛け算と言われます。
顧客とは、病院でいう患者さんのことですね。
患者数の増減は、病院経営に大きな影響を与えます。
毎月の外来患者数や入院患者数をチェックするのは、病院にとって当然です。
患者数が極端に減っていれば、何かしらの要因があります。
分析し、必要があれば対策を立てる必要があります。
増減の要因として、気候が安定していたのか、紹介が減ったのか、悪い噂でも流れたのか、人口動態の変化か、内部の体制の変化が要因か、など確認する必要があります。
その患者も色々な視点で分析することができます。
まず、初診患者と再診患者です。
初診患者は、病院(または、診療科)を初めて受診する患者のことです。
再診患者は、前回と同じ症状等で受診する患者のことです。
初診患者の割合が多い場合、診療または接遇などに問題があり、継続受診しない、ということが起きている可能性もあります。
治療がひと段落して終了したのであれば良いですが、そうでない場合は要注意です。
逆も然りです。
再診患者の割合が多い場合は、新規の患者さんがいない、とも言えます。
新規の方がいない、ということは、患者数が尻すぼみに減っていくリスクがありますので、要注意です。
継続的に新規の患者さんがいるということが大事です。
初診と再診の適正な割合は、病院の機能によって異なります。
4月から、外来機能報告制度が始まります。
紹介率ということが問題になってきますので、その場合、初診患者の割合がますます増えるでしょう。
かかりつけ医を担う医療機関は、再診患者の割合が増えるでしょう。
自院にとって、経営的な視点、地域のニーズの視点から見て適切な数値を考えてみたいですね。
次に、どのようなルートで受診されたかという視点もあります。
紹介状無しか、紹介状持参か、救急搬送か、など、あります。
特に、入院患者のルートを考える際に、外来からか、紹介からか、救急搬送からか、といった視点で見ましょう。
在宅からの受け入れもポイントになってきていると思います。
急性期であれば、救急車や紹介から入院が多くなると思います。
紹介であれば、開業医との関係性も重要です。
救急であれば、救急隊との交流が肝でしょう。
かかりつけ医なら在宅診療の親和性が高いです。
関係性の作り方は別途触れるとして、1つ1つ取り組んでいくことが大事です。
その他、動機(きっかけ)別の受診もあります。
ホームページを見ての受診、口コミでの受診、広報誌を見ての受診、紹介状での受診などがあります。
当院を受診された理由は何か、ということを把握しておくことはとても大事です。
口コミであれば、普段、どのように患者さんに接しているか、ですね。
良い噂はあまり広まりませんが、悪い噂はすぐに広まります。
もし患者さんの受診理由で、口コミの数が減っていっている場合は要注意です。
逆に、口コミの受診が増えているのであれば、良い医療サービスや接遇ができている、とも捉えられます。
ホームページであれば、内容を充実させた結果、何か変化が起きたか、ということも大事です。
それぞれ、一行では書き尽くせないものがあります。
今後、触れていきたいと思います。
本日は以上です。では、また明日(^-^)v
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)