【1383】マーケットインの視点でサービスを考える
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
1383日。がみチャンネルより、中神がお届けします(^_^)
今日は、「医療におけるプロダクトアウトとマーケットイン」について。
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係がありません。全ての文責は私個人に属します。)
収益は、単価と患者数の掛け算です。
最近は、その患者さん、という視点から記事を書いています。
まず、患者数の増減は、病院経営に大きな影響を与えます。
毎月の外来患者数や入院患者数をチェックするのは、病院にとって当然です。
患者数が極端に減っていれば、何かしらの要因があります。
分析し、必要があれば対策を立てる必要があります
ということで本日も患者さんという視点を少し広げて考えてみたいと思います。
先日、とある方と話をしていて感じたことシェアします。
病院は建物があって、そこに患者さんが集まる、というのが基本的なスタンスです。
その患者さんに、どんな医療を届けるか?
どんな建物を作るのか?
ひと昔前なら、基本は、医師の得意な分野、医療機関のやりたい医療がメインだったと思います。
プロダクトアウトの発想です。
もちろん、これからも残る部分だと思います。
ただ、今後求められる医療や介護は、プロダクトアウトだけではないですね。
企業の強みから作りたい商品を作る、という考え方でなく、顧客が欲しいサービスを作る。
今後、マーケットインという考え方が大事です。
患者さんといえば、たいていは地域住民です。
医療機関のマーケットは狭いです。
地域住民が患者さんになる可能性が高いです。
その地域住民が何を求めているのか、という視点から医療や介護の形を考えることが大事ですよね。
地域包括ケアシステムの5つの視点から考えてみましょう。
住まい、医療、介護、予防、生活支援。
例えば、少子高齢化だから、「住まい」である高齢者住宅を建てよう、という発想を持ったとします。
しかし、20年後の人口動態を見ると、高齢化もピークを迎えます。
短期的には住まいが必要でも、20年後には不要なものになっているかもしれません。
そもそも高齢者住宅というハード面でなく、訪問診療や訪問看護といった視点で地域のニーズを満たせないか、という視点も大事です。
どんな住まいがあったら良いのか、いや今の住まいのままでも大丈夫な選択肢はないか、と視野を広げたいと感じますね。
それは、医療、介護、予防、生活支援でも同様です。
地域にとって何が必要か、何が欠けているのか。
強み起点のサービス提供という視点だけでなく、地域が求めているものは何か、という視点でサービスを作り出していきたいと思いました。
以上です。では、また明日(^-^)v
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)