【1450】自治体病院の経営の厳しさ
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
中神勇輝です!
1450日目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)
しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。
今日のテーマは「自治体病院の経営」について。
市民病院さん、それぞれの市町村にあると思います。
お世話になっている人もあると思いますが、経営的には厳しい病院が多いです。
しかし、それには理由もあります。
その理由を考えてみましょう。
大きく6つあります。
1、自治体の財政悪化による繰入金の減少
市民病院さんは、所属する自治体からの繰り入れ金に頼らざるを得ないところがあります。
その中、市長村の財政が悪化した場合は、資金配分が苦しくなりますので、単純に厳しくなります。
2、医師不足
臨床研修医制度によって、逆に、市中の病院に医師が行きにくくなりました。
3、高額建築による減価償却費が多い。
採算度外視の建築が目立ちます。
4、自治体から派遣される事務員の短期間の予期せぬ異動
この影響は、相当大きいと思います。一番の課題と感じます。
5、勤続年数が長いスタッフの人件費高い
6、診療報酬の引き下げ
上記のうち、他の病院にも共通する課題もありますが、困難な状況が続いています。
これらをなんとかしようと、新公立病院改革プランができました。
救急医療や僻地医療など、不採算医療を確保しつつ、経営黒字を目指す数値目標を掲げています。
財務内容の改善に関わる指標、公立病院としての医療機能確保に関わる指標などを見ます。
例えば、経常損益の額、資金不足額、人件費率、材料費削減額、薬剤使用効率、病床利用率、平均在院日数、患者一人当たり単価、純資産、現金保有残高、等です。
経営に必要な数値をフォローし、適切な経営を行なっていきたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)